職人的生き方の時代

自分だけの生態学的ニッチで生きる

教育

保険法研究者という可能性は私にはない

榊󠄀素寛「企画の趣旨、保険法研究者のキャリア・パス、そして保険法研究の概要」損害保険研究86巻1号に接しました。博士課程時代の指導教授ですが、興味深い視点で若い学生を保険法研究者に誘う内容になっていました。 そもそも保険法研究者とはどんな人でし…

ニッチな分野で潜在顧客に到達する難しさ

先月から約1ヶ月継続した共著の「予約注文支援プログラム」の結果がわかりました。200部を目標にしていましたが、約140部しか注文が入りませんでした。当初は10名の共著者がいるのだから、1人で20部注文を獲得することで達成できると目論んでいました。しか…

論文執筆はインプットとアウトプットを同時に

現在執筆中の論文は何度も行き詰まっています。自分の得意なテーマではないのに、自分の仕事に関連づけようと無理に選んだ課題になるからです。そして参考にするため、すでに論文や文献を100本は読んだことでしょう。それでも半分しか書けていません。 論文…

お父さんはYouTuberの第2弾: 「やってみなはれ」の精神で

リンクは、現在予約注文中の『なぜ社会人大学院で学ぶのかⅠ』(アメージング出版、2024年)の紹介動画になります。事前にストーリーを決めていてもうまく話すのは難しいものですね。アナウンサーとか芸人の方を尊敬します。しかも労働法が専門ではないし、、…

共著『なぜ社会人大学院で学ぶのかⅠ』の予約注文

リンクのとおり共著『なぜ社会人大学院で学ぶのかⅠ』の予約注文が開始されました。予約注文が200件に達すると電子書籍ではなく単行本として出版されるということで、「予約注文支援プログラム」といたしました。今考えると「予約注文サポート制度」の方がよ…

出版作業でわかる一緒に仕事をしたい人

2冊の共著の編集をしていて気がついたことがあります。それは自分が見えている世界が、他の人も見えているとは限らないということです。共著の形式や内容に一定の統一感は必要になるので事前に執筆要領が手渡されます。すべての著者は同じ要領を確認し、執筆…

知識やノウハウの面や立体をつくる

ランキング参加中知識 長女の大学受験のために読んでいた本で、興味深い記述に接しました。全国個人敏腕塾長会編『地方名門国公立大学合格バイブル』(コスモ21、2022年)によると、点の知識を点で終わらせないことが大切といいます。学んだ点と点をつなげる…

日本人にMBA教育が向いていない理由

ランキング参加中高等教育 経営管理修士号、すなわちMBAについて批判的な本はあるもののそれほど多くはありません。そこでめずらしく批判的にMBAを評価している本があったのでご紹介しておきます。ご自身が経営大学院の教員も経験された、遠藤功氏が『結論を…

社会人大学院に関する共著の執筆者を募集!

ランキング参加中高等教育 今年は専門実務書の共著を出します。編集していると執筆者の個性が強い場合、形式、文体、締め切り期限などすべてがバラバラで難しいです。 出版社の編集部が執筆要領を渡してくれているにもかかわらず、それに準拠していないこと…

国公立大学教員も参加するゆるいコミュニティ

ランキング参加中社会 昨年からスタートした、社会人大学院の研究会(コミュニティ)ですが、予想外にも地方国公立大学の教員の方も現時点で2名参加いただくことになりました。メンバーは、リンクの窓口以外からの参加者も含めて30名を超えています。当初、…

見えない力に導かれ共著の出版へ

先日「働きながら社会人大学院で学ぶ」研究会のオンライン会議をしました。思いつきでつくったコミュニティなのですが、8名の方が会議に参加してくだり、2024年に共著を出版する可能性が出てきました。参加者のバックグラウンドは、北は北海道から、南は九州…

社会人大学院生が増えるために

ランキング参加中高等教育 向後千春「社会人の学び直し - オンライン教育の実態と課題」日本労働研究雑誌721号(2020年)を読む機会がありました。本論文によると、大学院における社会人の数は2000年から2008年まで増加しましたが、それ以降は増加していな…

本日『学び直しで「リモート博士」』が発売されました

ランキング参加中高等教育 ランキング参加中読書 単著としては4冊目のリンクの本を出版いたしました。 学び直しで「リモート博士」 : 働きながら社会人大学院へ (アメージング出版) | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon 今回、本書を出版してたどり着いた一つの…

本の出版作業と子育てが似ている

博士号を授与された経緯をもとに、参考になるような情報をできるだけ客観的に整理した一般書を執筆しました(リンク参照) 。 学び直しで「リモート博士」 : 働きながら社会人大学院へ | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon 博士論文を書籍化した専門書とほぼ同じ…

ビジネススクールの学生の質は低いのか

ランキング参加中高等教育 橘木俊詔氏の『日本の教育格差』(岩波新書、2010年)のレビューがPDFで読めたので参考まで(私は読んだことがない本です)。 br1008.pdf (rochokyo.gr.jp) 橘木氏は、日本の教育格差の拡大について警鐘を鳴らしている方です。兵庫…

大学無償化という投資と親の責任

ランキング参加中高等教育 兵庫県立大学と県立芸術文化観光専門職大学の学費が無償化されるそうです。本人と生計維持者が兵庫県内に3年以上在住していることが条件。 兵庫県立2大学の無償化、24年度に大学4年生から 26年度までに全学年へ拡大 大学院の前後…

尊敬できる師に出会う: 社会人大学院のメリット

ランキング参加中高等教育 尊敬できる師に出会う、というのも社会人が大学院に行くメリットかもしれません。ただ、こればかりは「ご縁」なので、出会いがないこともあるでしょう。私の場合、2名のみ挙げさせていただきます。 大学の一般教養課程でしたが、…

海外に行かずに海外の事情を研究する

ランキング参加中高等教育 2008年の金融危機前であれば、会社派遣でアメリカのビジネス・スクールに行く人がいたと思います。その後、会社派遣はほとんどなくなったのではないでしょうか。今となっては、会社が学費を負担して従業員がビジネス・スクールに行…

社会人大学院の研究会を立ち上げたわけ(2)

ランキング参加中高等教育 私が社会人大学院に期待するのは、あらゆる物事について批判的な考え方ができるような「場」であるということです。残念ながら初等教育や中等教育ではそれができません。日野田直彦『東大よりも世界に近い学校』(TAC出版、2023年…

社会人大学院の研究会を立ち上げたわけ(1)

ランキング参加中高等教育 社会人大学院に関する研究会の会員を募集しています。特に社会人大学院に関する有用な情報を得たい、意欲的な方々とネットワークを築きたい、あるいは議論した内容の共著者(分担執筆)になってみたい方は、是非ご検討ください。CA…

意外な視点で社会人大学院を探してみる

ランキング参加中高等教育 社会人の学び直しで大学院を探す時に、意外な視点や切り口を使うと、自分に合いそうな先がみつかるかもしれません。 まずは、地理的な意外性からは以下の大学院がありました。 札幌の大学ではないのに札幌で学べる ・小樽商科大学…

社会人が大学院に行くのには合理性があった

ランキング参加中高等教育 大学院受験の塾をされている、藤本研一さんが、おもしろい数字をまとめていました。整理すると以下のとおりです。 ・大学院生26万人 ・65.3%が国立大学院 ・34.7%が私立大学院 ・修士課程の9%が社会人(専門職大学院除く) ・博…

マイナカードに見る「国立大学って大丈夫」という懸念

ランキング参加中高等教育 私の長男は、私立大学で情報学を学んでいます。そんな長男には、修士課程に進学したいのであれば、国立大学か公立大学を探してくれといってあります。当然、学費が安価というのもありますし、特に理系の場合は、実験などの施設や機…

優生思想と同根の「Fランク大学」切り捨て論

ランキング参加中高等教育 あるSNSで、ボーダーフリー(以下「BF」)の大学不要論が主張されていました。Fランク大学ともいうようです。私は少し違う考えもあるだろうと思い、BF大学も意味があって現時点で存在しているのであり、税金の無駄だから潰せだとか…

高等教育への投資が国力の源泉に(2)

ランキング参加中高等教育 矢野眞和『大学の条件:大衆化と市場化の経済分析』(東京大学出版会、2015年)の経済分析によっても高等教育への投資は、本来であれば道路、交通、港湾などのインフラへの投資よりもはるかに経済をけん引する力があるといいます。…

高等教育への投資が国力の源泉に(1)

ランキング参加中高等教育 少し大きなテーマで、私の手には負えないのですが、日本の高等教育のあり方について指摘しておきたいと思います。自分自身が大学院の博士課程まで修了して感じたことで、私一人の力ではどうにもならないことです。よって、できるだ…

個人の幸福より社会の効率を求める教育システム

ランキング参加中高等教育 パンデミック社会がなかなか終わらない日本です。マスクは社会の風景を大きく変えるし、視覚的にも異様な世界をつくり出すので、いつまでもパンデミックが継続するような錯覚をもたらします。ヨーロッパの各国は、とっくに次のステ…

大学の序列付けにみる東京の貧しさ

ランキング参加中高等教育 受験シーズンですが、自分の子どもが大学受験なので、書籍やネットでいろいろ調べる機会がありました。そこででてくるキーワードに「早慶上智」、「MARCH」、「日東駒専」、「大東亜帝国」、「Fラン」などがあります。いずれも東京…

近い将来大学は崩壊し再生する

ランキング参加中高等教育 「選択と集中」、「競争的研究費」、「ガバナンス改革」、「グローバル教育」、「国際的卓越大学」など、まるでビジネスにおける経営戦略でも語るかのように、大学のあり方についても言葉が躍っています。ところが、このようなビジ…

10兆円ファンドの認定大学から「学問の自由」が消える

ランキング参加中高等教育 10兆円規模の大学ファンドを創設し、運用益を大学支援に充てるという、国際卓越研究大学制度といものがあります。文部科学省が発表した基本方針によると、2024年度から認定大学に対して利益が分配されることになります。この制度に…