スペシャリストのすすめ

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教育

日本人にMBA教育が向いていない理由

ランキング参加中高等教育 経営管理修士号、すなわちMBAについて批判的な本はあるもののそれほど多くはありません。そこでめずらしく批判的にMBAを評価している本があったのでご紹介しておきます。ご自身が経営大学院の教員も経験された、遠藤功氏が『結論を…

社会人大学院に関する共著の執筆者を募集!

ランキング参加中高等教育 今年は専門実務書の共著を出します。編集していると執筆者の個性が強い場合、形式、文体、締め切り期限などすべてがバラバラで難しいです。 出版社の編集部が執筆要領を渡してくれているにもかかわらず、それに準拠していないこと…

国公立大学教員も参加するゆるいコミュニティ

ランキング参加中社会 昨年からスタートした、社会人大学院の研究会(コミュニティ)ですが、予想外にも地方国公立大学の教員の方も現時点で2名参加いただくことになりました。メンバーは、リンクの窓口以外からの参加者も含めて30名を超えています。当初、…

見えない力に導かれ共著の出版へ

先日「働きながら社会人大学院で学ぶ」研究会のオンライン会議をしました。思いつきでつくったコミュニティなのですが、8名の方が会議に参加してくだり、2024年に共著を出版する可能性が出てきました。参加者のバックグラウンドは、北は北海道から、南は九州…

社会人大学院生が増えるために

ランキング参加中高等教育 向後千春「社会人の学び直し - オンライン教育の実態と課題」日本労働研究雑誌721号(2020年)を読む機会がありました。本論文によると、大学院における社会人の数は2000年から2008年まで増加しましたが、それ以降は増加していな…

本日『学び直しで「リモート博士」』が発売されました

ランキング参加中高等教育 ランキング参加中読書 単著としては4冊目のリンクの本を出版いたしました。 学び直しで「リモート博士」 : 働きながら社会人大学院へ (アメージング出版) | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon 今回、本書を出版してたどり着いた一つの…

本の出版作業と子育てが似ている

博士号を授与された経緯をもとに、参考になるような情報をできるだけ客観的に整理した一般書を執筆しました(リンク参照) 。 学び直しで「リモート博士」 : 働きながら社会人大学院へ | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon 博士論文を書籍化した専門書とほぼ同じ…

ビジネススクールの学生の質は低いのか

ランキング参加中高等教育 橘木俊詔氏の『日本の教育格差』(岩波新書、2010年)のレビューがPDFで読めたので参考まで(私は読んだことがない本です)。 br1008.pdf (rochokyo.gr.jp) 橘木氏は、日本の教育格差の拡大について警鐘を鳴らしている方です。兵庫…

大学無償化という投資と親の責任

ランキング参加中高等教育 兵庫県立大学と県立芸術文化観光専門職大学の学費が無償化されるそうです。本人と生計維持者が兵庫県内に3年以上在住していることが条件。 兵庫県立2大学の無償化、24年度に大学4年生から 26年度までに全学年へ拡大 大学院の前後…

尊敬できる師に出会う: 社会人大学院のメリット

ランキング参加中高等教育 尊敬できる師に出会う、というのも社会人が大学院に行くメリットかもしれません。ただ、こればかりは「ご縁」なので、出会いがないこともあるでしょう。私の場合、2名のみ挙げさせていただきます。 大学の一般教養課程でしたが、…

海外に行かずに海外の事情を研究する

ランキング参加中高等教育 2008年の金融危機前であれば、会社派遣でアメリカのビジネス・スクールに行く人がいたと思います。その後、会社派遣はほとんどなくなったのではないでしょうか。今となっては、会社が学費を負担して従業員がビジネス・スクールに行…

社会人大学院の研究会を立ち上げたわけ(2)

ランキング参加中高等教育 私が社会人大学院に期待するのは、あらゆる物事について批判的な考え方ができるような「場」であるということです。残念ながら初等教育や中等教育ではそれができません。日野田直彦『東大よりも世界に近い学校』(TAC出版、2023年…

社会人大学院の研究会を立ち上げたわけ(1)

ランキング参加中高等教育 社会人大学院に関する研究会の会員を募集しています。特に社会人大学院に関する有用な情報を得たい、意欲的な方々とネットワークを築きたい、あるいは議論した内容の共著者(分担執筆)になってみたい方は、是非ご検討ください。CA…

意外な視点で社会人大学院を探してみる

ランキング参加中高等教育 社会人の学び直しで大学院を探す時に、意外な視点や切り口を使うと、自分に合いそうな先がみつかるかもしれません。 まずは、地理的な意外性からは以下の大学院がありました。 札幌の大学ではないのに札幌で学べる ・小樽商科大学…

社会人が大学院に行くのには合理性があった

ランキング参加中高等教育 大学院受験の塾をされている、藤本研一さんが、おもしろい数字をまとめていました。整理すると以下のとおりです。 ・大学院生26万人 ・65.3%が国立大学院 ・34.7%が私立大学院 ・修士課程の9%が社会人(専門職大学院除く) ・博…

マイナカードに見る「国立大学って大丈夫」という懸念

ランキング参加中高等教育 私の長男は、私立大学で情報学を学んでいます。そんな長男には、修士課程に進学したいのであれば、国立大学か公立大学を探してくれといってあります。当然、学費が安価というのもありますし、特に理系の場合は、実験などの施設や機…

優生思想と同根の「Fランク大学」切り捨て論

ランキング参加中高等教育 あるSNSで、ボーダーフリー(以下「BF」)の大学不要論が主張されていました。Fランク大学ともいうようです。私は、少し違う考えもあるだろうと思い、BF大学も意味があって、現時点で存在しているのであり、税金の無駄だから潰せだ…

高等教育への投資が国力の源泉に(2)

ランキング参加中高等教育 矢野眞和『大学の条件:大衆化と市場化の経済分析』(東京大学出版会、2015年)の経済分析によっても高等教育への投資は、本来であれば道路、交通、港湾などのインフラへの投資よりもはるかに経済をけん引する力があるといいます。…

高等教育への投資が国力の源泉に(1)

ランキング参加中高等教育 少し大きなテーマで、私の手には負えないのですが、日本の高等教育のあり方について指摘しておきたいと思います。自分自身が大学院の博士課程まで修了して感じたことで、私一人の力ではどうにもならないことです。よって、できるだ…

個人の幸福より社会の効率を求める教育システム

ランキング参加中高等教育 パンデミック社会がなかなか終わらない日本です。マスクは社会の風景を大きく変えるし、視覚的にも異様な世界をつくり出すので、いつまでもパンデミックが継続するような錯覚をもたらします。ヨーロッパの各国は、とっくに次のステ…

大学の序列付けにみる東京の貧しさ

ランキング参加中高等教育 受験シーズンですが、自分の子どもが大学受験なので、書籍やネットでいろいろ調べる機会がありました。そこででてくるキーワードに「早慶上智」、「MARCH」、「日東駒専」、「大東亜帝国」、「Fラン」などがあります。いずれも東京…

近い将来大学は崩壊し再生する

ランキング参加中高等教育 「選択と集中」、「競争的研究費」、「ガバナンス改革」、「グローバル教育」、「国際的卓越大学」など、まるでビジネスにおける経営戦略でも語るかのように、大学のあり方についても言葉が躍っています。ところが、このようなビジ…

10兆円ファンドの認定大学から「学問の自由」が消える

ランキング参加中高等教育 10兆円規模の大学ファンドを創設し、運用益を大学支援に充てるという、国際卓越研究大学制度といものがあります。文部科学省が発表した基本方針によると、2024年度から認定大学に対して利益が分配されることになります。この制度に…

文系と理系で人生を選択しない

大学受験のシーズンですが、日本では高校生の段階から文系と理系に分けて大学受験に挑みます。私の場合も高校3年生のときに、それまでの国立理系から私立文系という脈略がない選択をしました。それだけ深い考えなどなかったのでしょう。最初に理系を選んだの…

人工知能時代の大学教育の役割

ランキング参加中高等教育 学びながら働き、自己実現と社会貢献をと提言するのは、社会人教授の宮武久佳氏です。著書『「社会人教授」の大学論』(青土社、2020年)の終章に掲げられた六つの提言の一つに、大学は「在学期間10年を標準に」というのがあります…

「自由」を獲得するための大学生活

そろそろ大学受験シーズンが到来します。今まで一生懸命に勉強してきた成果を出す場面です。それが終われば、人生で最も自由度が高い学生生活が待っています。この「自由度が高い」というのが大学におけるカギとなる要素だと思いますが、「自律」が要求され…

社会を分断する日本の高等教育制度

最近、長男が大学受験をするということで、いろいろな角度から大学を調べる機会がありました。やはり驚くことは学費です。情報系学部を志望する長男の場合は、文理融合学部ということで、文系学部よりも学費が高く、理系学部よりも学費が低いという中間に位…

私大推薦入試の惨状を知り国立大学志望へ

自分の三人の子どもたちが順次大学受験をする時期に来ています。三人とも大学には行きたいようなので、否定するつもりはありません。そんな時期にネットでみつけた、船橋伸一=河村振一郎『夢をかなえる大学選び』(飛鳥新社、2019年)を読む機会がありまし…

社会人教授というバブル

社会人教授という職種はバブル化しているようです。その意味するところは、ある一定数の人が実態以上に評価されている、あるいは本当の実力が不明瞭でありながら、その地位に就けている状態といえそうです。私にとって比較的身近な存在なので、現在バブルが…

社会人大学院生は10年から20年後の成果を目指す

1990年代初めから大学では大学院重点化ということが行われています。大学における教員のポストが増えるわけでもないのに、なぜ研究者を養成する大学院を強化していったのでしょうか。いろいろな理由があるようですが、酒井敏『野蛮な大学論』(光文社新書、2…