職人的生き方の時代

自分だけの生態学的ニッチで生きる

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」へ

英語を学ぶことが重要なのは間違いないが、本当に英語を学ぶことで英語力が身につくであろうか。義務教育のレベルでは「英語を学ぶ」ことでよいが、大学のような高等教育機関になると、「英語で学ぶ」に転換しなければならない。もちろん、ビジネスパーソン…

「理論と実務を架橋する」実践の難しさ

「理論と実務を架橋する」「理論と実務の橋渡しをする」ということはよくいわれるが、これほど頻繁に聞くにもかかわらず実践が難しいものもない。研究者は学術の世界に安住し、簡単なことを難しい表現で表し、実務家は日々の業務に忙殺されて、日々理論的な…

スペシャリストは複数分野の専門家になる

速水融『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』(藤原書店、2006年)というかなり分厚い本を読んで驚いたことは、著者が経済史と歴史人口学が専門であるということ。感染症や医学の専門家ではない著者が、あれだけ大きな被害をもたらしたスペイン・インフ…

他者と競争しない「ニッチ(居場所)」を探す

グローバルニッチトップ(global niche top)はビジネスの世界でもあまり普及していない概念であるが、これからの事業モデルを考えるうえで重要だと思われる。もともとは、ドイツの経営学者でコンサルタントのハーマン・サイモンの『隠れたチャンピオン(hid…

論文投稿やセミナー講師は副業ではない

スペシャリストとしてある分野に精通してくると業界誌に論文を投稿したり、セミナー講師を依頼されたりする機会があるかもしれない。その場合、原稿料や講師料という名目で報酬を得ることがある。会社によって異なるであろうが、就業規則に副業や兼業を規制…

この世界に「独り勝ち」はあり得ない

日本という国は本当に冷たい社会である。貧富の差はどんどん拡大し、お互いのことに対して配慮がなくなってきている。自己責任という言葉で、貧困も本人の責任としてすべて押し付ける。そもそも、多くの富裕層は、日本に貧困層がいることにも気が付いていな…

労働者に有利な日本の労働法を徹底活用する

労働法の専門家である、大内伸哉氏が、『会社員が消える』(文春新書、2019年)という刺激的なタイトルの本を出している。そして、これからはプロ人材あるいはスペシャリスト人材にならなければいけないことが提言されている。今後、AIやロボットが導入され…

在宅勤務は国際業務の生産性を上げる

在宅勤務のメリットは時差を克服することだといえる。今まで、日本時間の朝9時から夕方5時までの時間帯でしか国際電話ができなかったと考えると、大きな制限といえる。おそらく、夜遅くまでオフィスに残る、あるいは朝早く出社するなど工夫をしていたと思う…

コロナ禍は労働者が幸せを追求するチャンス

布留川正博『奴隷船の世界史』(岩波新書、2019年)によると、奴隷船の船長は、奴隷の年齢や肌の色つや価格などを慎重に吟味し、折り合わない場合は取引を拒否した。奴隷の数が増えると奴隷には番号が付けられ、航海日誌にはその特徴が記される。また、奴隷…

幸運を期待しつつニッチ分野を見つけるには

自分の専門とするニッチ分野はどのように選んだらよいのだろうか。基本的に自分が情熱を感じる分野で、学びが心地よいと感じることが望ましい。長く継続学習できるためには好きな分野でなければ続かない。いくつか自分でワクワク感を感じられる分野が見えて…