職人的生き方の時代

自分だけの生態学的ニッチで生きる

パンデミック

書評: 國部克彦=後藤玲子編著『責任という倫理』

ランキング参加中読書 6名の専門家による國部克彦=後藤玲子『責任という倫理』(ミネルヴァ書房、2023年)を恵贈いただき、読了したので、書評です。 責任という概念について、経営学、会計学、経済学、法学、哲学など各分野の専門家による分担執筆です。内…

「マスク」は自分を試す小道具か

マスクが個人の判断ということになりましたが、多くの人がマスクをしたままのようです。私は、今までほとんど実効性などないと思いながら、電車や建物内ではマスクをしてきたので、一切マスクをやめさせていただきました。長い間我慢してきたものです。 今の…

PCR検査の蔓延がパンデミックの原因

パンデミックも終盤戦に入ってきているのだろうか。各国で規制の緩和が始まっているようである。しかし、今回のパンデミックの原因を探求し続ける必要性は大いにあると思われる。そうしないと、また同じことを繰り返すことになるからである。次は気候変動や…

先端的科学にも限界があるはずなのに

自然科学、社会科学、人文科学、どれでも科学と呼ばれるものには常に限界があるはず。しかし、今のパンデミックの状況で、あまりに科学を過信しすぎている専門家がいるように思える。少なくとも断定できる結論など存在しないのになぜであろう。「絶対」とい…

パンデミックは創作された組織犯罪か

ドイツ人弁護士のReiner Fuellmich氏が、現在進行中の組織犯罪に対して告発している。趣旨は、一連のパンデミックは詐欺であり、人類に対する犯罪行為であるということ。リンクの動画に3か月前接していたら気にしていなかったか、距離を置いていたと思う。自…

コロナ死者数の付替えの可能性はデマか?

COVID-19の世界の死者数が作られた数字ではないのかということを、拙著の『一市民の「コロナ終息宣言」』(アメージング出版、2021年)でも紹介した。S・バクティ=K・ライス『コロナパンデミックは、本当か?』(日曜社、2020年)によると、重大な間違いは…

自律した個人は存在しない前提のコロナ対策

先日、シンガポール在住の知人と東京でランチをした。彼の話によると、日本は入国してしまえば、自主隔離2週間であろうが、そのあと当局が追跡調査することはないので、気楽でよいという。そして、どうせリモートの仕事になるので、しばらくは日本に滞在す…

自分の判断に役立つ情報はコロナ後か前か

コロナの混乱の状況を冷静に判断するにはどうしたらよいのだろうか。先日出版した『一市民の「コロナ終息宣言」』(アメージング出版、2021年)では、いろいろな文献を参照させていただいたが、今振り返ってもコロナ後よりもコロナ前の文献のほうが学びが多…

本日発売『一市民の「コロナ終息宣言」』

ユニークな出版社のおかげで『一市民の「コロナ終息宣言」』(アメージング出版、2021年)を出版する機会をいただいた。 一市民の「コロナ終息宣言」 | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon はしがきの一部より 「本書を執筆しようと思ったきっかけは、自分の3人の…

「恐ろしいコロナ」vs. 「かわいいコロナ」

コロナに関する各種対応が憲法の基本的人権の観点から議論されていないな、と思っていたが、やっと書籍が出始めている。その一冊の大林啓吾編『感染症と憲法』(青林書院、2021年)を読むと、この分野は議論の深みと広がりが不足しており、憲法9条のような活…

新しい生活様式「3つの楽」のすすめ

いつまでたっても明るいニュースがなく、毎日飽きもしないで「コロナ、コロナ」である。このような閉塞した社会に対して、どのような視点をもって対処したらよいのか。私の場合、3点あり、①直感を楽しむこと、②多様性を楽しむこと、③曖昧さを楽しむこと、以…

若い方々にお願いがあります

自治体の首長が「特に、何度も申し上げますけれども、若い方々へのお願いであります」という。なぜ若者をターゲットにしているのか不思議に思えた。若者が高齢者に感染させるということかもしれないが、因果関係は複数の要因があるはずなので、若者の行動だ…

未来を先食いした人類への情け

2020年の新型コロナウイリスによる日本の死者数は3,492人。一方、フランスの死者数は64,632人。日本の人口はフランスの約2倍なのだから、日本で13万人の死者がいてもおかしくないのに、立派な成績である。批判をする前に、まずは褒めてみるべきである。 そし…

時空を超えて正しい説はあるのか

新型コロナウイルに関しては日々刻々と新しい情報がはいってくる。1日前にいっていたことが今日変わることもある。世界中の研究者が日夜努力しているおかげで、ウイルスの正体も徐々に鮮明になってきている。 そして、これだけ変化の激しい状況にあって、あ…

科学の限界を知り判断する

中世ヨーロッパの大学において学ばれていた学問の基本は、神学、法学、医学である。この三つの学問は現代における心理学や経営学、工学などと比べると圧倒的に長い歴史を積み重ねてきているといえる。しかし、その事実が学問として高度であるとか、社会の発…

「本物」を判定するリトマス試験紙

コロナ禍はリトマス試験紙の役割をもっている。おそらく多くの人がコロナ禍のおかげで本当の友人をみつける、あるいは「本物」を見抜くことの判定にコロナ禍は役立っているように思える。 たとえば、何気なく接していた友人が、世の中の状況について自分では…

コロナ禍による分断を統合へ

世の中の分断が止まらない。飲食店に対する時間短縮要請、企業に対するテレワークの要請、不要不急の外出自粛要請、いろいろ出てくるが、いずれの当事者にとっても生死にかかわるほど重要な問題なので、素直にコロナ対策優先で行こうという結論に一直線には…

パラレル・ワールドを体感する

在日ミクロネシア日本大使館のウェブサイトに「ミクロネシア出入国にあたっての諸情報」があり、 2020年2月4日に次の記載がある。 「 1月31日にミクロネシア大統領府が発出した新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言に関して、2月3日より、ミクロネシア政…

一市民の「コロナ終息宣言」と展望

世の中、新型コロナウイルスを抑え込もうと必死である。犠牲者ゼロを達成しなければならないような雰囲気もあるが、それはまるで意図的に自らの体を傷つけるような自傷行為のようでもある。コロナの波が来るたびこのようなことをしていては社会や経済がもつ…

PCR検査の精度の低さと専門家の躊躇

コロナ感染者数が増えているというニュースが盛んに流れる。でも毎年のインフルエンザも同じ波を示すのではないか。冬は乾燥し感染しやすいだけではないか。想定内と考えれば何も問題は起きない。人口動態統計によると2018年のインフルエンザ死亡者数は3,325…

コロナで作られた数字に追い込まれる弱者

新型コロナによる死者数は水増しされている。S・バクティ=K・ライス『コロナパンデミックは、本当か?』(日曜社、2020年)によると、ドイツにおいてコロナの犠牲者の解剖を行った医師がいる。その結果、犠牲者の誰一人として健康な人がいなかったという。…

自然に振舞い免疫システムを形成する

腸内には免疫細胞が体全体の約7割と集中的に存在しており、病原菌などの有害なものを攻撃して、有害物質がそのまま取り込まれないように防御してくれている。免疫システムの鍵となるのが腸内フローラであるが、そもそも腸内フローラとは何だろうか。人間の腸…

「新しい生活様式」から普通へ回帰する

人口4,000名のフランスの村に住む家族が新型コロナウイルスに感染した。その後、重症化することもなく自然に治癒した。はるかに人口密度が高い首都圏の人々が感染していないといえるのだろうか。多くの人にとっては「無症状の風邪」といえる新型コロナウイル…

価値判断を留保する余裕を持つ

自分の知らない世界や自分の価値観と異なる考えに直面したとき、自らの価値判断を留保することで将来の可能性を広げることができる。たとえば、卑近な例をあげると、ウイルスに対するマスクの効果について価値判断をせず、自分の頭の中に価値判断を留保する…

「科学」よりも「直感」に頼ることも

少しずつ新型コロナウイルスがアジア地域の人にとっては、極論するなら鼻かぜ程度ではないかということが主張されてきている。井上正康『本当はこわくない新型コロナウイルス』(方丈社、2020年)も、上久保氏らの免疫獲得説にフォローするように、日本は弱…

「人間は必ず死ぬ」という前提の政策決定

著名な科学者が動画で学生に自粛を呼びかける。みなさんの賢い行動が人の命を守るという。皆さんの大好きなおじいさんやおばあさんを守るという。それは端的にいうと自粛しない若者は愚かであるというメッセージのようでもある。しかし、本当にそうであろう…

権威に寄り添うだけでは見えない事実

上久保靖彦氏らによる新型コロナウイルスの論文が、2020年5月3日に第1バージョンとして発表され、6月23日に第2バージョンが出されている。Yasuhiko Kamikubo, Toshio Hattori, and Atsushi Takahashi, Paradoxical dynamics of SRS-Co V-2 by herd immunity …