スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

東京という街に「ゆとり」はなくなった

先日、何だか東京は嫌だな、と思う出来事がありました。会社があるので、東京には行かなければなりませんが、もう私の中に東京はNOというサインが出はじめているようです。 その嫌な出来事は珍しく週末に起きました。地方から出てきた甥っ子が東京の長男のア…

環境問題を語るセレブには見えない世界がある

本当に地球は温暖化しているのか、ということについて正しい答えはありません。データのとり方、データの観測期間、予測データの入力等によって結論が変わります。いろいろな研究者が研究結果を出しているので、複数の研究を参照し、バランスの取れた判断を…

次の世代に伝えたいことを「紙」で残す

良いのか悪いのか、一般書と専門書の出版が重なり、珍しく校正作業に追われていました。どちらも、初回校正が終了し、2回目を待っている状況ですが、いろいろ気づくことがありました。 まず、ワード原稿では気がつかないミスが、なぜゲラになると際立つのか…

そごう・西武のニュースからバブル時代を想い出す

そごう・西武労組がストライキを実施することを、セブン&アイ・ホールディングズに伝えたニュースに接しました。大手百貨店のそごうと西武は、いつの間にか同じ資本グループに入っていたんですね。しかも、大手スーパーの傘下ということで、バブル時代を知…

ビジネススクールの学生の質は低いのか

ランキング参加中高等教育 橘木俊詔氏の『日本の教育格差』(岩波新書、2010年)のレビューがPDFで読めたので参考まで(私は読んだことがない本です)。 br1008.pdf (rochokyo.gr.jp) 橘木氏は、日本の教育格差の拡大について警鐘を鳴らしている方です。兵庫…

大学無償化という投資と親の責任

ランキング参加中高等教育 兵庫県立大学と県立芸術文化観光専門職大学の学費が無償化されるそうです。本人と生計維持者が兵庫県内に3年以上在住していることが条件。 兵庫県立2大学の無償化、24年度に大学4年生から 26年度までに全学年へ拡大 大学院の前後…

尊敬できる師に出会う: 社会人大学院のメリット

ランキング参加中高等教育 尊敬できる師に出会う、というのも社会人が大学院に行くメリットかもしれません。ただ、こればかりは「ご縁」なので、出会いがないこともあるでしょう。私の場合、2名のみ挙げさせていただきます。 大学の一般教養課程でしたが、…

東京勤務の人材は地方勤務より優秀なのか

タイトルに対する私の答えは、声を大にして「そんなことはありません!」です。 私は大学院修了後、損保会社に勤務していましたが、在職期間中はすべて地方での営業職でした。東京の本店勤務という経験は皆無です。私が入社したのは、1993年で同期の総合職が…

文語の消滅にみる日本語の消滅の可能性

文語を学びたいと思い、過去にいろいろ挑戦しましたが、うまくいった試しがありません。英語は仕事に必要なので学びました、フランス語も妻の家族との対話で必要なので、今でも学び続けています。どちらも必要に迫られているので、努力が持続しているのでし…

海外に行かずに海外の事情を研究する

ランキング参加中高等教育 2008年の金融危機前であれば、会社派遣でアメリカのビジネス・スクールに行く人がいたと思います。その後、会社派遣はほとんどなくなったのではないでしょうか。今となっては、会社が学費を負担して従業員がビジネス・スクールに行…

社会人大学院の研究会を立ち上げたわけ(2)

ランキング参加中高等教育 私が社会人大学院に期待するのは、あらゆる物事について批判的な考え方ができるような「場」であるということです。残念ながら初等教育や中等教育ではそれができません。日野田直彦『東大よりも世界に近い学校』(TAC出版、2023年…

社会人大学院の研究会を立ち上げたわけ(1)

ランキング参加中高等教育 社会人大学院に関する研究会の会員を募集しています。特に社会人大学院に関する有用な情報を得たい、意欲的な方々とネットワークを築きたい、あるいは議論した内容の共著者(分担執筆)になってみたい方は、是非ご検討ください。CA…

意外な視点で社会人大学院を探してみる

ランキング参加中高等教育 社会人の学び直しで大学院を探す時に、意外な視点や切り口を使うと、自分に合いそうな先がみつかるかもしれません。 まずは、地理的な意外性からは以下の大学院がありました。 札幌の大学ではないのに札幌で学べる ・小樽商科大学…

「正規軍はゲリラに負ける」から学ぶ働き方

これからの組織のあり方や、ネットワークのあり方について示唆に富んだ記述に接しました。安富歩『満洲暴走 隠された構造』(角川新書、2015年)によると、正規軍はゲリラに負けるといいます。圧倒的な組織力と火力、展開力を誇る正規軍が、なぜゲリラに負け…

「終身雇用制」など存在していない

わが国の雇用慣行について、基本的に終身雇用だから、というのはよく聞く話ですね。でも以前から、この終身雇用という日本語が不思議でした。終身雇用といいつつ、定年制があるのですから、終身ではありません。終身の意味は、命を終えるまでの間、すなわち…

博士論文の審査結果が公表されていました

ランキング参加中高等教育 今日、自分の博士論文の審査結果の要旨が公表されていることに気がつきました。審査してくださった、主査の榊素寛教授、副査の行澤一人教授および行岡睦彦准教授には感謝の念に堪えません。 この結果のおかげで、今になって博士号…

社会人が大学院に行くのには合理性があった

ランキング参加中高等教育 大学院受験の塾をされている、藤本研一さんが、おもしろい数字をまとめていました。整理すると以下のとおりです。 ・大学院生26万人 ・65.3%が国立大学院 ・34.7%が私立大学院 ・修士課程の9%が社会人(専門職大学院除く) ・博…

マイナカードに見る「国立大学って大丈夫」という懸念

ランキング参加中高等教育 私の長男は、私立大学で情報学を学んでいます。そんな長男には、修士課程に進学したいのであれば、国立大学か公立大学を探してくれといってあります。当然、学費が安価というのもありますし、特に理系の場合は、実験などの施設や機…

お父さんはちょっとだけ YouTuber

ランキング参加中高等教育 大学院合格請負人の藤本研一氏との対談が、YouTubeになりました。子どもたちにはバカにされそうですが。 働きながら大学院で博士号取得!仕事と大学院の両立に成功!山越 誠司さんインタビュー - YouTube YouTubeでのセミナー経…

社会人大学院合格塾の取材を受けました

ランキング参加中高等教育 先日、中学時代の同級生が紹介してくれた、「社会人大学院合格請負人」の藤本研一さんの取材を受けました。以下リンクが記事になります。しかも、藤本さんからクラウドファンディングのご支援もいただきました。 https://school-ed…

資本主義から降りるための「仮想コミュニティ経済」

クラウドファンディングは、「持続可能なファイナンス」と思いましたが、もしかしたら、間違いであることに気がつきました。オーナーも支援者も、負担にならない範囲で実行してみるという意味では、持続可能だと思ったのです。しかし、ちょっと違うかもしれ…

クラウドファンディングを実行する心理的負担

日本国内にある社会人大学院を、どのように活用していくか、メンバーで研究していくコミュニティをつくろうと考えています。仕事の質を上げる、キャリアアップする、人生を豊かにする、いろいろ目的は異なるでしょうが、参加者にとって新しい発見や驚きがあ…

ジョブ型雇用が日本に浸透しないある理由

ジョブ型雇用が日本社会で浸透しにくい状況が続いています。その理由が二つあると思います。その一つに、経営者がジョブ型雇用を理解していないことです。もう一つが、ジョブ型雇用の旗振り役であるはずの人事部が、ジョブ型人材ではないということがありま…

未知の通信技術「5G」は危険なのか

最近、変なめまいがしており、何が原因かと考えていました。そこで、いくつか想定できそなことのうちの一つが、新しく購入したiPhoneでした。今まで個人の携帯電話はガラケーで通してきましたので、よく持ちこたえたと思いますが、時代の流れに逆らえず買い…

大手経済紙を購読する価値はなくなった

大手経済紙の調査能力はいかほどのものでしょうか。大学生の頃、就職活動のために購読すべきであることがいわれました。よって、自分も当然購読していました。企業側の面接官も読んでいるし、話題になった時に対応できるようにということなのでしょう。 しか…

優生思想と同根の「Fランク大学」切り捨て論

ランキング参加中高等教育 あるSNSで、ボーダーフリー(以下「BF」)の大学不要論が主張されていました。Fランク大学ともいうようです。私は、少し違う考えもあるだろうと思い、BF大学も意味があって、現時点で存在しているのであり、税金の無駄だから潰せだ…

資本主義から降りるという選択肢

あらゆることのインセンティブが「お金」という世界から降りることは可能でしょうか。もしそれが実現できれば、かなり快適な人生が送れます。日々の生活には最低限のお金が必要です。それすらも欲しない人生というのは、逆につまらないかもしれません。 まず…

高等教育への投資が国力の源泉に(2)

ランキング参加中高等教育 矢野眞和『大学の条件:大衆化と市場化の経済分析』(東京大学出版会、2015年)の経済分析によっても高等教育への投資は、本来であれば道路、交通、港湾などのインフラへの投資よりもはるかに経済をけん引する力があるといいます。…

高等教育への投資が国力の源泉に(1)

ランキング参加中高等教育 少し大きなテーマで、私の手には負えないのですが、日本の高等教育のあり方について指摘しておきたいと思います。自分自身が大学院の博士課程まで修了して感じたことで、私一人の力ではどうにもならないことです。よって、できるだ…

平凡な社会人が文系の博士号を取得する

ランキング参加中高等教育 54歳にして、神戸大学から博士(法学)の学位を授与されました。私のバックグラウンドですが、金融業での実務経験が長い普通のビジネスマンになります。大学卒業は1991年で、バブル崩壊の直前というタイミングです。就職するのには…