スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

共著の校正ほど難しいものはない

ランキング参加中読書 現在、今年の夏頃に出版する共著の校正をしています。すべての執筆者には執筆要領を事前にお渡ししていますが、そのとおり書いてくれる人は少ないものだと理解しました。読んでくれてはいても、書きだすと自分の世界に入っていくものな…

日本人にMBA教育が向いていない理由

ランキング参加中高等教育 経営管理修士号、すなわちMBAについて批判的な本はあるもののそれほど多くはありません。そこでめずらしく批判的にMBAを評価している本があったのでご紹介しておきます。ご自身が経営大学院の教員も経験された、遠藤功氏が『結論を…

リクルートはやはり凄かった: 内発的動機とは

ランキング参加中社会 株式会社リクルートの創業期のメンバーに大沢武志さんという方がいます。私も存じ上げなかったのですが、労政時報4061号(2023年)の特集「人的資本の可視化・情報開示への対応」の記事の中にリクルートの事例が出ており、大沢さんの言…

作文の技術: 日本語というのは論理的だった

ランキング参加中読書 本や論文の執筆するようになってから、もっと若い頃に読んでおけばよかったと思った本があります。それが、本多勝一『新装版 日本語の作文技術』(講談社、2005年)です。文庫本も出ているので多くの方が参照されているのだと思います…

校正の落とし穴から学ぶ: 出版ビジネスの厳しさ

ランキング参加中読書 昨年出版した『学び直しで「リモート博士」』(アメージング出版、2023年)で、また過ちをみつけました。参照した文献の著者名の漢字と書名が微妙に間違っていました。誰も気がつかない誤りだと思いますが、さすがに著者ご本人は気づく…

日本の博士人材に関する意外な気づき

ランキング参加中高等教育 文部科学省が主催している、博士人材データベースというのがあるのですが、博士課程に在学している方、あるいは修了された方がメンバーになっています。 https://jgrad.nistep.go.jp/home.html そこで、食事会があったので、めずら…

年収1500万円のエリートはただの人だった

ランキング参加中社会 年収1,500万円の大企業の部長だった人が、2年の転職活動の末、みつかった仕事が時給1,000円だったというリンクの記事に接しました。読者を惹きつけるために誇張されたストーリーかもしれませんが、このようなことは意外にあるのではな…

社会人大学院に関する共著の執筆者を募集!

ランキング参加中高等教育 今年は専門実務書の共著を出します。編集していると執筆者の個性が強い場合、形式、文体、締め切り期限などすべてがバラバラで難しいです。 出版社の編集部が執筆要領を渡してくれているにもかかわらず、それに準拠していないこと…

国公立大学教員も参加するゆるいコミュニティ

ランキング参加中社会 昨年からスタートした、社会人大学院の研究会(コミュニティ)ですが、予想外にも地方国公立大学の教員の方も現時点で2名参加いただくことになりました。メンバーは、リンクの窓口以外からの参加者も含めて30名を超えています。当初、…

「人はなぜ陰謀論にハマるのか」という常套句

久々にグレゴリー・サリバンさんのZoom会に参加しました。彼との出会いは、2021年の秋に、彼が運営する日本地球外生命体センター(以下「JCETI」)のセッションでお会いしたのが最初です。その後、自宅にも遊びに来ていただいたり、自分が博士論文の打ち合わ…

小さく絞り込みフィールドを自分で作る

高校生や大学生向けに書かれたと思われる、稲垣栄洋『はずれ者が進化をつくる』(ちくまプリマー新書、2020年)からヒントを得ました。普通は、ナンバーワンにならなくてもいいから、オンリーワンをめざそうといいますが、実はオンリーワンを達成していれば…

健康診断の義務は国民のためではない

会社の健康診断結果票が戻ってきました。会社では、35歳上の従業員には人間ドックを推奨していますが、私が受けるのは35歳未満の人と一緒の健康診断です。人間ドックは15年以上受けていません。白髪交じりのおじさんが、なぜ若者と一緒に一般の健康診断を受…

バラバラの個性が生き残りのカギ

ランキング参加中社会 「個性を活かす」とか「個性を尊重する」などと学校でも会社でもいわれます。実際は個性をできるだけ均質化あるいは均一化する学校教育や社員教育が行われているので、いっていることとやっていることが合致しません。 管理する側から…

能力主義は人々の価値を破壊していないか

ランキング参加中社会 学校、会社、日本あるいは世界の市場など、どこでも能力主義がはびこり、競争が善であるという考えが行き渡っています。私は『学び直しで「リモート博士」』(アメージング出版、2023年)でもはっきりいいましたが、自分自身は新自由主…

見えない力に導かれ共著の出版へ

先日「働きながら社会人大学院で学ぶ」研究会のオンライン会議をしました。思いつきでつくったコミュニティなのですが、8名の方が会議に参加してくだり、2024年に共著を出版する可能性が出てきました。参加者のバックグラウンドは、北は北海道から、南は九州…

砂糖は麻薬と同じようにやめられない?

最近、歯医者さんに検診に行ってきました。歯科医も私の歯をよく確認もせずに、大丈夫ですよ、みたいな反応なので、これは頼りにならないと思い、少し勉強しようと思いました。そこで購入した本が、長尾周格『歯医者が虫歯を作っている』(三五館、2014年)…

博士号の取得者より優秀な学士助手

ランキング参加中高等教育 最近、東京大学のある教授が、博士号を取得していないのに大学教授というポストに付き、SNS上で、博士号を持っている他の在野の研究者を貶めているということで、博士号について議論が沸いているようです。 私は、保険契約法の分野…

社会人大学院生が増えるために

ランキング参加中高等教育 向後千春「社会人の学び直し - オンライン教育の実態と課題」日本労働研究雑誌721号(2020年)を読む機会がありました。本論文によると、大学院における社会人の数は2000年から2008年まで増加しましたが、それ以降は増加していな…

言い訳に便利な "Nobody is perfect ! "

ランキング参加中読書 先日、一般書と専門書を出版し、三人の子どもたちにもそれぞれ献本しました。そして、意外にも一般書を読んでくれた大学1年生の長男が誤植をみつけてくれました。誤植というよりも、そもそも私自身の原稿が誤っていたものです。 本の…

自分の外側に対する怒りから内省へ

ランキング参加中読書 長崎に原爆が投下された当時、秋月辰一郎医師は、長崎の浦上第一病院の医長でした。秋月医師は、自らも被ばくしながら、多くの人の治療に当たりました。特に有名な逸話は、自然塩を多く使った玄米おにぎりや、塩辛い味噌汁を摂ったこと…

「谷町」としてのクラウドファンディング

今回、クラウドファンディングを初めて試み、いろいろな学びがあったのでまとめてみます。 1.究極的な直接金融 まず、クラウドファンディングは「究極の直接金融」であり、大きく分けて、寄付型、購入型、投資型という分類があります(三菱UFJ信託銀行「ク…

書評: 國部克彦=後藤玲子編著『責任という倫理』

ランキング参加中読書 6名の専門家による國部克彦=後藤玲子『責任という倫理』(ミネルヴァ書房、2023年)を恵贈いただき、読了したので、書評です。 責任という概念について、経営学、会計学、経済学、法学、哲学など各分野の専門家による分担執筆です。内…

本日『学び直しで「リモート博士」』が発売されました

ランキング参加中高等教育 ランキング参加中読書 単著としては4冊目のリンクの本を出版いたしました。 学び直しで「リモート博士」 : 働きながら社会人大学院へ (アメージング出版) | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon 今回、本書を出版してたどり着いた一つの…

一般書の出版は専門書より難しい

ランキング参加中高等教育 ランキング参加中読書 一般書の『学び直しで「リモート博士」』(アメージング出版、2023年)とほぼ同じタイミングで博士論文を書籍とした専門書『先端的D&O保険の実効性と限界』(保険毎日新聞社、2023年)も発売されることになり…

本の出版作業と子育てが似ている

博士号を授与された経緯をもとに、参考になるような情報をできるだけ客観的に整理した一般書を執筆しました(リンク参照) 。 学び直しで「リモート博士」 : 働きながら社会人大学院へ | 山越誠司 |本 | 通販 | Amazon 博士論文を書籍化した専門書とほぼ同じ…

「博士号」それがどうしたの!?

ランキング参加中高等教育 書籍化した博士論文が予約できるようになりました。『先端的D&O保険の実効性と限界』(保険毎日新聞社、2023年) Amazon.co.jp: 先端的D&O保険の実効性と限界 : 山越誠司: 本 1年前から30社近い出版社に照会し、自分の条件に合…

東京という街に「ゆとり」はなくなった

先日、何だか東京は嫌だな、と思う出来事がありました。会社があるので、東京には行かなければなりませんが、もう私の中に東京はNOというサインが出はじめているようです。 その嫌な出来事は珍しく週末に起きました。地方から出てきた甥っ子が東京の長男のア…

環境問題を語るセレブには見えない世界がある

本当に地球は温暖化しているのか、ということについて正しい答えはありません。データのとり方、データの観測期間、予測データの入力等によって結論が変わります。いろいろな研究者が研究結果を出しているので、複数の研究を参照し、バランスの取れた判断を…

次の世代に伝えたいことを「紙」で残す

良いのか悪いのか、一般書と専門書の出版が重なり、珍しく校正作業に追われていました。どちらも、初回校正が終了し、2回目を待っている状況ですが、いろいろ気づくことがありました。 まず、ワード原稿では気がつかないミスが、なぜゲラになると際立つのか…

そごう・西武のニュースからバブル時代を想い出す

そごう・西武労組がストライキを実施することを、セブン&アイ・ホールディングズに伝えたニュースに接しました。大手百貨店のそごうと西武は、いつの間にか同じ資本グループに入っていたんですね。しかも、大手スーパーの傘下ということで、バブル時代を知…