スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

ワクチン接種3日後に意識不明の義祖母

フランスに住む妻の祖母が、コロナのワクチン接種の3日後に意識不明になった。その後、病院に入院していまだ意識が戻らない。年齢は99歳でもう数ヶ月で100歳だった。年齢もあるので逝くことは仕方がないが、ワクチン接種をしなければ100歳まで生きられたと思…

中世イスラーム世界の発展にみる希望

コロナ禍により人の流れが止まり、経済も停滞していくなかで、これから世界はどの方向に進むのであろうか。経済に関しても文化の発展に関しても、先行きが明るくない印象を持つ人は多いと思う。しかし、中世におけるアラブ世界の発展の様子をみると、意外に…

法科大学院が法学研究を衰退させるのか

日本の多くの大学で法科大学院(ロースクール)が設立された。制度自体は2004年にはじまっているが、法科大学院に対する懐疑的な意見は多い。しかも、すでに閉鎖した法科大学院の数のほうが、存続している法科大学院の数よりも上回っている。存続している法…

「まっとうな仕事」など存在しない

阿部彩『子どもの貧困』(岩波新書、2008年)を再読してみた。貧困を扱う書籍としては古典といってもいいくらい有名ではないだろうか。その書籍から重要な気づきを得た。その本の中に、私あるいは世の中の多くの人が勘違いしているキーワードをみつけた。そ…

大学院はリモート博士の時代

論文を書くことが多くなり、一般のテーマで文章を書く時間がなくなった。今年から論文博士を断念し、課程博士に切り替えたからである。しかも学ぶ大学院は、横浜在住でありながら神戸である。すなわち、リモート博士である。これは明らかにコロナのおかげと…

そろそろ旅に出て新たな発見を

3月末に米子、松江、出雲へ家族と一緒に旅をした。やはり旅行をすると様々な発見や気づきがある。外出自粛もほどほどに、そろそろ旅に出ることをお勧めしたい。 私としてはどの街も初めての訪問であったが、まず気がついたことにホスピタリティというものが…

ベーシック・インカムは日本で馴染まない?

竹中平蔵氏のYouTubeチャネルの評判が悪い。日本の貧富の格差を作り出した張本人の一人といわれているが、さすがに多くの人が彼の考え方に辟易しているのだろうか。コロナ禍によって、貧困層はさらに窮地に追い込まれているので、なおさら竹中氏に批判的な人…

母子健康手帳とインド占星術

先日、必要があって麻しんと風しんの抗体検査を受けに病院へ行った。麻しんと風しんの予防接種を受けている証明になるかと思い、母子健康手帳を持っていたが、ジフテリア、百日風、破傷風、BCGなどは確認できたが、残念ながら麻しんと風しんの予防接種は…

等価値制度に向けた働き方

これから労働者はスペシャリストになっていく。雇用形態も多様になり、今までのように労働者が会社と労働契約を締結する形態と、個人事業主として業務委託契約を締結する形態の間に位置するような複合的な契約形態も出てくるかもしれない。いずれにしても旧…

管理職の権限は使い方しだい

管理職は組織の中で社内規則に従い一定の権限が与えられている。仕事における特定の事柄に関して管理職は承認する権限を持っていることが一般的であるが、この管理職の権限は使いようによって、大胆にビジネスを創造する場合と、ビジネスの停滞をもたらす場…

メガネ店の商売と未来の経済システム

近年、老眼のため2年ごとのにメガネを買い替えなければならなくなってきた。メガネ屋さんは自分が中学生の時以来同じお店で、東日本に店舗を展開する有名なメガネ店のA社である。40年近いお付き合いということになるが、評判がよく社会貢献活動も活発な会社…

見知らぬ他人との口論からの学び

休日に近所のスーパーにある本屋に行った。どうも「氣」が悪かった。マスクをしていても呼吸が苦しいし、体の中が違和感でいっぱいだった。時折マスクを外さないと、居ても立ってもいられない不快感があった。10分もいられず、その場を立ち去ろうとしたとき…

昔の大学教授の魅力は人間力

本棚の奥から1992年の「大学院要覧」がでてきた。懐かしい先生の名前もあり、講義内容も説明されており当時の学問の流行も感じられた。そして、当時の先生方の業績はどのようなものだったのかと思い、国立国会図書館のウェブサイトの検索機能で調べてみて気…

大企業の部長職は墓場への近道

私が1993年損害保険会社に入社したころ、部長や支店長という人は50歳から55歳が多く個室があり専用車もついていた。格が上の支店などは専属の運転手もいた。しかし、55歳を過ぎると役職定年ということで突然ポストがなくなり給与も下がったところで、このよ…

83歳のおじいちゃんを叩きのめした世間

森喜朗氏が辞任したことで、多くの人はすっきりしたのだろうか。何か達成感は感じたのだろうか。 森氏の孫娘による記者との一問一答を読んだ。結局、83歳のおじいちゃんの発言をとらえて、みんなで叩きのめしただけにしか思えなかった。 女性蔑視を感じるこ…

子どもの相対的貧困を解消するには

1990年代後半からNPOを通じて海外の子どもを支援してきた。最初の子どもはスリランカで、実際現地に訪問して本人にも会った。その後、2000年代前半に自分の所得も上がり、それではもう一人ということで二人の子どもを支援してきた。支援は一人の子どもに対し…

2050年あなたは稼いでいますか

私の場合、2050年に80歳を過ぎているので生きているかどうか微妙である。これから30年後の日本社会はどのような風景になっているのか。在宅勤務のおかげで住宅街の中にあるスーパーにも昼間の時間帯に行けることがある。そして、高齢者の多さに圧倒され、レ…

森会長にも「表現の自由」を

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言で批判を受けている。おそらく本人に悪気はなかったのだと思う。自分の思いを吐露しただけで猛烈な非難を受ける結果になった。そもそも森氏の年代であれば、あのような発言が本音の人が多いの…

「未来への投資」を忘れた日本の高等教育

酒井吉廣「コロナで待ったなし、国立大学の改革を支える自主財源の拡大」金融財政事情72巻3号(2021年)を目にした。昨年、東京大学が大学債を発行したのをきっかけに、大学の独自経営には自主財源の拡大が必要ということである。 世界の大学債は、残高ベー…

新しい生活様式「3つの楽」のすすめ

いつまでたっても明るいニュースがなく、毎日飽きもしないで「コロナ、コロナ」である。このような閉塞した社会に対して、どのような視点をもって対処したらよいのか。私の場合、3点あり、①直感を楽しむこと、②多様性を楽しむこと、③曖昧さを楽しむこと、以…

みえない世界を信じる哲学

多くの人がマスメディアによって煽られ、感染症の恐怖および死の恐怖から逃れられなくなっている。自分の死に対して恐怖を感じ、身近な人の死に対して悲しみを感じるのは自然である。しかし、感染症というたった一つの病気にどうして人々を恐怖に陥れるよう…

あちらの世界への助走期間

スーパーにある消毒液で念入りに手の消毒をしている高齢者がいた。手指の爪の間まで液体が届くように消毒している。また、屋外で人がすれ違うときも、極度に警戒して恐怖におののいているのも高齢者が多いように思われる。人は年齢を重ねれば死生観が確立し…

人は生きているだけで迷惑だ

新型コロナウイルスに感染し、周りに迷惑をかけたということで自殺した女性がでた。結局、この感染症を特別扱いしすぎた結果の副次的被害ではないだろうか。なぜ、このウイルスを日本で特別視し続けなければならないのであろう。死者数が飛びぬけて多いとい…

日本社会の不寛容さはもはや伝統

大学入試で不適切なマスクの着用が原因で、試験会場のトイレに立てこもった男性が警察官に逮捕された。昨年、飛行機内でマスク着用を拒否して緊急着陸させた男性も逮捕された。日本もどこかの軍事独裁国家と変わらないくらい危険な国のように思えてきた。 マ…

若い方々にお願いがあります

自治体の首長が「特に、何度も申し上げますけれども、若い方々へのお願いであります」という。なぜ若者をターゲットにしているのか不思議に思えた。若者が高齢者に感染させるということかもしれないが、因果関係は複数の要因があるはずなので、若者の行動だ…

未来を先食いした人類への情け

2020年の新型コロナウイリスによる日本の死者数は3,492人。一方、フランスの死者数は64,632人。日本の人口はフランスの約2倍なのだから、日本で13万人の死者がいてもおかしくないのに、立派な成績である。批判をする前に、まずは褒めてみるべきである。 そし…

基本的人権をもう一度考える

PCR検査を受けたときに医師から受け取る書面がある。題は「新型コロナウイルスの検査とご自宅での注意事項(○○市保健所からのお願い)」とあり、「新型コロナウイルスの検査結果が判明するまでは、外出を控え、人との接触を避け、ご自宅での療養をお願いいた…

時空を超えて正しい説はあるのか

新型コロナウイルに関しては日々刻々と新しい情報がはいってくる。1日前にいっていたことが今日変わることもある。世界中の研究者が日夜努力しているおかげで、ウイルスの正体も徐々に鮮明になってきている。 そして、これだけ変化の激しい状況にあって、あ…

科学の限界を知り判断する

中世ヨーロッパの大学において学ばれていた学問の基本は、神学、法学、医学である。この三つの学問は現代における心理学や経営学、工学などと比べると圧倒的に長い歴史を積み重ねてきているといえる。しかし、その事実が学問として高度であるとか、社会の発…

「本物」を判定するリトマス試験紙

コロナ禍はリトマス試験紙の役割をもっている。おそらく多くの人がコロナ禍のおかげで本当の友人をみつける、あるいは「本物」を見抜くことの判定にコロナ禍は役立っているように思える。 たとえば、何気なく接していた友人が、世の中の状況について自分では…