スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

食と健康

健康診断の義務は国民のためではない

会社の健康診断結果票が戻ってきました。会社では、35歳上の従業員には人間ドックを推奨していますが、私が受けるのは35歳未満の人と一緒の健康診断です。人間ドックは15年以上受けていません。白髪交じりのおじさんが、なぜ若者と一緒に一般の健康診断を受…

砂糖は麻薬と同じようにやめられない?

最近、歯医者さんに検診に行ってきました。歯科医も私の歯をよく確認もせずに、大丈夫ですよ、みたいな反応なので、これは頼りにならないと思い、少し勉強しようと思いました。そこで購入した本が、長尾周格『歯医者が虫歯を作っている』(三五館、2014年)…

縄文時代の食生活は「糖質制限」

縄文人の食生活を考えてみると、糖質というものを摂る機会はほとんどなかったといえます。当時を考えると、現代のように「主食」として穀物を多く摂る食生活のほうがむしろめずらしいといえます。 この日本食における「主食」という言葉が厄介ですが、フラン…

病気になる原因は「肉食」という幻想

アラスカやグリーンランドに暮らすイヌイットという人々の食生活は、私たちとはかなり違います。極寒の地で生活しているのですから、お米も小麦も育ちません。穀物を栽培して収穫し食すということがない点、彼らはどのような食生活を送っているのかは興味深…

「糖質制限」説を封じ込める医学会

最近でこそ「糖質制限」という考え方が市民権を得てきているようにみえ、書籍もいくつか出版されています。しかし当初は、たとえば、妊娠糖尿病などの治療に糖質制限などと言おうものなら、医学会などでは大変な剣幕で怒鳴られたそうです。そのような経験を…

利益優先が主義つくり出す「しょう油もどき」

日本の食文化で世界に誇れる発酵食品がありますね。私も味噌としょう油は毎日のように口にしていると思います。そのしょう油について、市場経済を勝ち抜くためには、いろいろな工夫がなされていることを知りました。 安部司『食品の裏側』(東洋経済新報社、…

16時間の空腹を確保する朝だけ断食

一日二食の生活を続けて10年以上経過しますが、体調は良く健康診断でも指摘事項はありません。10年前に比べると最近は、朝抜き断食や空腹の時間を16時間確保するなどの書籍が目につくようになりました。私が最近読んだだけでも、三浦直樹『"空腹"が健康をつ…

小麦に含まれる「グルテン」が問題である理由

最近、小麦の弊害について解説する書籍が増えています。今まで小麦を食べることで健康を害することがわからなかったのか、わかっていても一般書籍として出版することが難しかったのかどちらなのかと思うことがあります。 書籍も医師が書いたものが多く、学術…

「日本の農業は過保護」ということはない

日本の農業は過保護だから競争力がないなど、市場原理主義者がよくいうことですが、本当にそうでしょうか。他の先進国と比較するとそんなことはないようです。たとえば、アメリカが農作物の輸出国になっていますが、多い年には穀物輸出の補助金だけで1兆円…

企業が儲けるために奪われる食の安全

日本の食の安全がなぜここまで脅かされているのでしょうか。各種規制が非常に甘く、農薬や食品添加物の氾濫について冷静に考えると、日本社会でこれだけ病人が増えているのはうなずけます。 手許にあるパンでもお菓子でもなんでもいいですが、表示をみるとシ…

日本は世界の大手食品メーカーの草刈り場

日本の食の安全は守られていないと思われます。守りたいけれど、守れないほどの圧力が、アメリカ政府を通して、グローバル企業からかかているのだと。そして、危険な食の多くが日本に押し付けられており、それを消費するのが日本に住む人々。 ここでいう危険…

食の安全よりも生産性なのか

以前から食べたものが体を作るとは考えていたので、明らかに体に悪そうなものは避ける努力はしていた。パンデミックの前から食と免疫の関係にも興味があった。加工食品の表示をみればおそろしい数の添加物の名前が表示されており、一つひとつに意味があるの…