スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

陰謀論

「人はなぜ陰謀論にハマるのか」という常套句

久々にグレゴリー・サリバンさんのZoom会に参加しました。彼との出会いは、2021年の秋に、彼が運営する日本地球外生命体センター(以下「JCETI」)のセッションでお会いしたのが最初です。その後、自宅にも遊びに来ていただいたり、自分が博士論文の打ち合わ…

陰謀論の背後にある事象から考える憲法論

憲法の問題はなかなか答えが出ないテーマです。改憲派と護憲派、保守と革新、保守とリベラルなどいろいろな対立の構図ができて、議論は常に平行線をたどります。私の現在のポジションは、日本国憲法のままでいいという立場です。 理由は、たとえ自主憲法では…

戦争はいつも情報戦からはじまる

第二次世界大戦後に、戦前と戦中に出版された書籍に対して、GHQが主導して焚書が行われていた。日本の歴史的な真実はかなりかき消され、その後の日本人が過去の事実を知る手段を奪われてしまったといことである。当時、日本が戦争をはじめた理由や、戦前の日…

メディアの「プロパガンダ」を疑う

上海に在住している弁護士の森脇章氏が、大林啓吾編『コロナの憲法学』(弘文堂、2021年)のコラム「中国 ー 徹底した強制型アプローチを支える自由と秩序の観念」で、中国の報道について次のように描写する。 中国政府や関係部門の広報として、新型コロナウ…

陰謀論とファクトチェックの正誤

中央公論の2021年5月号に「陰謀論が世界を蝕む」という特集があった。著名な学者の対談や論稿が掲載されており興味深く読んだ。ただ「陰謀論=誤り」とい前提で議論が進められていることが不思議であった。読み終える前に答えはすでに出ているので、最後まで…

私たちが見ている映像は真実か

インターネットやテレビで目にする情報や映像は真実か、という問いに対して、疑う姿勢を持つ必要はある。今まで多くの人は情報受信者で情報発信者ではなかった。一方で、今は誰でも情報発信者になれる時代である。情報発信者になってみて気がつくことは、結…

対立を誘発する洗脳から距離をおく

パンデミックのおかげで、光と影の世界がありそうだ、どうも国家をしのぐ力を持つ存在がありそうだ、自分たちの見せられている情報は中立ではなさそうだ、ということを感じはじめている人が増えているのではないだろうか。世の中の構造が何となくみえてきた…

『ガイアの法則Ⅱ』を読み洗脳について思う

千賀一生『ガイアの法則Ⅱ』(ヒカルランド、2020年)は、多くの人にとって必読の書かもしれない。とくに第8章。もし、今起きている社会現象の背景を理解できた、あるいは深い闇の世界を知った、世の中で起きていることの真実にたどり着いたと思ったときこそ…

救世主やヒーローではなく自らの思考と判断

様々な情報が氾濫している状況で、どのように自分を律することができるか、今はとても重要な時期である。実際にポジティブな情報とネガティブな情報の見分けがつかない。情報の発信者は巧妙で、情報の受け手を上手に誘導する。洗脳するといってもよい。 まず…

二極化する情報で目覚める人が増える

世界が分断しているようにみえる。二極化が著しいともいえる。「A対B」あるいは「X vs. Y」という論調が非常に目につく。このまま世界は分断していくのであろうか。一見、そのようにもみえるが、実は多くの人が気がつき目覚めだしている証拠なのかもしれない…

陰謀説に対してとり得る心的態度

アメリカの情報公開法に基づき、感染症対策のトップである、ファウチ博士の866頁もの電子メールが公開され、いろいろな憶測が飛び交っている。武漢の研究所に関係がある人物とのいくつかの電子メールは、2021年6月1日のワシントン・ポスト紙で読むことができ…