スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

救世主やヒーローではなく自らの思考と判断

様々な情報が氾濫している状況で、どのように自分を律することができるか、今はとても重要な時期である。実際にポジティブな情報とネガティブな情報の見分けがつかない。情報の発信者は巧妙で、情報の受け手を上手に誘導する。洗脳するといってもよい。

まず、文献や資料などに接したときに大切にしたいのは「読後感」というものがある。読んだり観たりした後に恐怖感を感じる情報からは離れる。ニュースを観ていても、恐怖をあおる発言をする政治家やキャスター、コメンテーターには注意をしたほうがよい。一方で、希望や気づきが込められた情報には前向きにとらえてもよいと思う。ただし、この情報の作られ方は絶妙で、なかなか真実をみせてはくれないことも多い。

ある人がいっていた。90%は同じ情報なのに、残り10%に恐怖が仕組まれている情報と、残り10%に希望が含まれている情報があるケースがみられる。一見どちらも同じ情報と思われるが、たった10%の部分で情報発信者の目的は異なると。恐怖から自由になるという意味では、今の情勢から考えるとかなり重要であり、恐怖が仕組まれた情報ばかりに接していると健全な判断力が落ちてしまう。

さらに、重要だと思う点は、責任の所在がはっきりせず、世界は救世主やヒーローによって救わられるという情報。たとえば、Qアノンなどがあるが、トランプ元大統領が世界を救う、ジョン・F・ケネディ・ジュニアが生きていてアメリカの政界に復帰するという情報もストーリーとしては魅力的であるが、もしこの情報を信じてしまうと、自分で真剣に考えることを放棄してしまうことになりかねない。そのような視点で考えると、Qアノンのような情報も、われわれから自分で考える力を奪うものなのかもしれない。情報の発信者の意図を疑っておきたい。

今突きつけられている多くの課題の解決について、救世主に頼るということは、自己決定権を放棄することにつながる可能性があるということは要注意である。自分で自分のことを決めることを忘れずに、自分で人生を創造することを肝に銘じておかなければならない。そうしないと、信頼した情報が真実とはほど遠かったということになると、信じた多くの人は失望する。そのようなことに警戒しなければならないと思う。

私たちが情報を集めるのは、自分の思考や直感を研ぎ澄ますためにすることが望ましく、救世主やヒーローを探すことではない。もちろん、誰か偉大な人がいて助けてくれることを願いたいし、それが可能であれば、その方が楽である。しかし、自分自身も社会を創造する一員であることをあらためて認識し、集合意識に少しでも寄与できる行動や考え方を持つことを心がけていきたいところである。

最後に米医師がワクチンの危険性について涙で訴える動画のリンクを貼っておく。彼女の懸念のいくつかは誤りであって欲しいと思う。しかし、多くの人々の行動を促す彼女の意見は、人類が大きな過ちを起こさないためにも、多様性を維持するためにも大切な示唆になる。これを「デマ」の一言で削除することは、世界的な大手のプラットフォーム事業者にとっては簡単なことであろう。しかし、デマであるかどうかは、私たちが自分で判断することであるし、どこまで信じて、どこまで疑うかも本人しだいのはずである。よって、このような情報に触れさせたくないという意図があるのであれば、それを「洗脳(brainwashing)」というのだと思う。
新型コロナウイルス騒動の驚くべき真相 キャリー・マディ医師からの緊急警告 on Vimeo

今後、人類が作ったワクチンに対して無害化する技術があるようなので、調べてみたいと思う。社会の分断を統合していくには重要なことのように思うので。