職人的生き方の時代

自分だけの生態学的ニッチで生きる

カフェの倒産が急増する日本の奇妙な実情

カフェの倒産が増えているというニュースに接しました。コーヒー1杯で長居をされるからのようです。420円のコーヒー1杯で4時間過ごす人がいるとのこと。たしかに、ノートパソコンを広げてカタカタやっている人も見かけるし、勉強している人もいますね。いろいろなことに配慮する日本人も、最近は変わってきたのでしょう。

ちなみに、フランスのカフェで仕事をしている人や勉強している人はあまり見かけません。どちらかというとカフェはコミュニケーションの場という気がします。会話を楽しんだり、著名な哲学者が議論しているイメージです。さすがに1杯のコーヒーで4時間議論することはないでしょう。

そう考えると、カフェとしては電源のプラグを設置しないとか、Wi-Fiも入れないという対策も必要かもしれませんね。時間制とかいわれると、くつろげるはずのカフェがギスギスした感じになりますし。私の場合、1時間以上いることはほとんどないので時間制でも関係ありませんが。

そのように考えると、時間制で使えるワーキングスペースがもっと増えてもいいのかもしれません。主なニーズが仕事や勉強なのであれば、コーヒーの味など気にしないでしょうから、顧客が自分でインスタント・コーヒーを作ってもらえればいいわけで、人件費もかかりません。仕事や勉強の空間だけ提供するということです。そのコンセプトで新規参入が増えれば、また元のカフェに戻ることでしょう。

それにしても仕事で使う場合、機密情報のことや、カフェで使う Wi-Fi のセキュリティのことを考えると、むしろ安心して仕事ができないように思うのですが。資料を広げたりするのにも限界がありますし、その点、どうされているのでしょうね。