スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

東京という街に「ゆとり」はなくなった

先日、何だか東京は嫌だな、と思う出来事がありました。会社があるので、東京には行かなければなりませんが、もう私の中に東京はNOというサインが出はじめているようです。

その嫌な出来事は珍しく週末に起きました。地方から出てきた甥っ子が東京の長男のアパートに3泊するので、東京滞在中に品川でみんなで夕飯を食べようということになりました。週末に東京なんて行くことはないのですが。東京に出て驚いたのは、やはり人の多さ。それからサービス業の質の低下でした。

最初に入ったレストランは、「人手不足のためサービスが遅れます」という注意書き。本当に人手不足は深刻なのだと思い、別のレストランへ。

ホテルなら大丈夫かと思い、レストランの入口でスタッフに質問するものの、ほとんど返事がない??? 日本語が通じないわけではないのでしょうが、顧客が聞きたいことに的確に答えられないようです。一流とはいわないものの、それなりのホテルだったので驚きました。これはダメだと思い、そこはやめに。

その次に入ったピザ・レストランの入口では、「時間制ですが」といわれて意味がわかりませんでした。カラオケでもないのに時間制??? 趣旨は2時間制ということだったようです。前職はカラオケ店の店員だったのでしょうか。ちなみに、日本語のアクセントから、間違いなく日本人だったと思います。

このように、東京はただでさえゆとりがないのに、人手不足で、なおかつ研修もうまく提供できないのでしょう。もっとお金を出せば、上質なサービスを受けられるレストランはあるのでしょうが、そんな、「もっともっと」の東京という街に魅力は感じません。そもそもセレブでもなんでもないですし。

東京はこのような状況になっていますが、地方都市はまだサービスは良いと思います。サービス業の人手不足は地方も同じでしょうが、利用する顧客数も東京に比べれば少ない。まだまだ、スタッフと顧客の会話も成り立つし、ユーモアあふれたコミュニケーションもあり得ます。「ゆとり」を求めた場合、もう東京にそのような隙は存在していないのかもしれません。