スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

教育

世界最古の大学から学べること

ヨーロッパがアラブから学ぶという時代的背景の中で、ヨーロッパでも生産力が向上して商工業が発展し、さまざまな組合ができた。その中のひとつに教師と学生の組合として形成されたのが本格的な大学である。この辺の背景は、山口裕之『「大学改革」という病…

アラブ世界から多くを学んだヨーロッパ

暗黒時代といわれる中世ヨーロッパにおいては、キリスト教の教会による支配が強く、古代ギリシャやローマの文化が破壊されて、文化的発展ができなかったと考えられている。その間、魔女狩りもあれば、十字軍の遠征による戦争もあり、イメージとしては暗い世…

大学院は社会人に何を提供できるか

1991年の大学審議会答申「大学院の量的整備について」において、「大学院は、大学等の研究者の養成を通じ、わが国の学術研究の発展に大きく寄与してきたが、近年では・・・社会の多様な方面で活躍し得る高度な専門的知識・能力を有する人材が求められており…

旧文部省の大学院改革の狙いは何だったのか

課程博士の最大の問題は大学院生の就職難である。そもそも日本全国の大学にポストもないのに、なぜ大量の博士が生まれたのか。少子化で大学経営も厳しさを増すことが明らかだったにもかかわらず、なぜ多くの人が大学院に進学しだしたのであろうか。 1991年は…

日本の高等教育はアメリカの模倣でよいのか

ドイツやフランスに論文博士に類似の制度がありながら、なぜ日本では課程博士が主流になってしまったのであろうか。おそらく、戦後アメリカの高等教育システムを模倣したためであろう。天野郁夫『国立大学・法人化の行方-自立と格差のはざまで』(東信堂、2…

会社を大学院として使いこなす

ビジネスにかかわる社会科学系の大学院博士課程で20代の貴重な時間を費やすのは否定的にならざるを得ない。修士課程に関しては考えが定まらないが行ける機会があるのであれば行ってもよいであろう。論文の書き方くらいは学べる。もちろん、行かなくても学べ…