スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

陰謀論の背後にある事象から考える憲法論

憲法の問題はなかなか答えが出ないテーマです。改憲派と護憲派、保守と革新、保守とリベラルなどいろいろな対立の構図ができて、議論は常に平行線をたどります。私の現在のポジションは、日本国憲法のままでいいという立場です。 理由は、たとえ自主憲法では…

ワクチン懐疑派の論文は意外に多い(5)

Neil Z. Miller, Miller's Review, Miller’s Review of Critical Vaccine Studies (2016)には、400本以上の論文要旨が掲載されていますが、私が紹介できているのは、その5%以下です。それぐらい多くの論文が存在しているにもかかわらず、ほとんど世間に紹介…

ワクチン懐疑派の論文は意外に多い(4)

Neil Z. Miller, Miller's Review, Miller’s Review of Critical Vaccine Studies (2016) を読んでいると、現在一部で騒がれている新型コロナ・ワクチンへの懐疑的な議論が、実は昔から存在している他のワクチンについても当てはまることに気づきます。新型…

ワクチン懐疑派の論文は意外に多い(3)

Neil Z. Miller, Miller's Review, Miller’s Review of Critical Vaccine Studies (2016)に掲載されている論文要約の紹介を継続いたします。 私たちは権威のある研究者の論文は正しいと信じ込むことがあります。あの人がこう書いているのだから間違いないだ…

ワクチン懐疑派の論文は意外に多い(2)

私の故郷の札幌で、大手の病院が相次いでワクチン接種の中止を決定いたしました。札幌手稲渓仁会病院、札幌徳洲会病院、札幌禎心会病院などです。手稲渓仁会病院は、実家からも近く、地域では有名な病院なので、近隣に住んでいる人にはそれなりの影響がある…

ワクチン懐疑派の論文は意外に多い(1)

ワクチン懐疑派の論文を400本以上要約した書籍、Neil Z. Miller, Miller's Review, Miller’s Review of Critical Vaccine Studies (2016)を読み終えたので整理しておこうと思います。自分の専門でもないし、内容も楽しいわけでもないので、読了までに約1年か…

他国にも緊急事態条項があるからは根拠にならない

自民党の日本国憲法改正草案が出された2012年に、憲法学者や政治学者が呼びかけ人となって、立憲デモクラシーの会という団体が立ち上がりました。どうもそのメンバーが中心になって出版されたと思われる、奥平康弘ほか編『改憲の何が問題か』(岩波書店、201…