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ワクチン懐疑派の論文は意外に多い(1)

ワクチン懐疑派の論文を400本以上要約した書籍、Neil Z. Miller, Miller's Review, Miller’s Review of Critical Vaccine Studies (2016)を読み終えたので整理しておこうと思います。自分の専門でもないし、内容も楽しいわけでもないので、読了までに約1年かかりました。想像していたことではありますが、やはり懐疑派の論文は世間の表舞台には出にくい環境が歴史的に続いていることがわかります。

Martin B. On the suppression of vaccination dissent, Sci Eng Ethics 21(1) 143-157  (2015)

本論文によると、ワクチン懐疑派の研究論文を公表することは、研究者にとって大変なリスクを伴うことがわかります。ワクチンに批判的な人は、不当に弾圧され、脅迫や検閲にさらされ、生活の糧を失うかもしれないからです。また、ワクチン推進者の中には、当然、ワクチンに批判的な人は信用できないと考える人もいます。そして、ワクチン懐疑派の研究者は、反ワクチンまたは反科学というレッテルを貼られることになります。ワクチン推進者は、不正な方法で反対意見を抑圧しています。その方法とは、専門家の評判を脅かすような噂の流布、嫌がらせ、研究資金や研究資料へのアクセスの拒否などです。

このように、ワクチンに関する否定的な論文を書くことは、その分野の研究者として生きていけない状況に追い込まれるようです。製薬会社などが莫大な資金提供を研究機関に対してしていることを考えると、このようなことは想定できることではありますが、別の観点から考えると、ワクチンに懐疑的な論文を公表することは本人の業績にとってマイナスになることはあってもプラスにならないわけです。それでも公表するということは、自分の研究結果について真実を伝えたいという強い思いがあるからなのかもしれません。

次に具体的なワクチンに関する論文をみていきましょう。

Miller NZ, Goldman GS, Infant mortality rates regressed against number of vaccine doses routinely given: is there a biochemical or synergistic toxicity? Hum Exp Toxicol 30(9) 1420-1428 (2011)

本論文によると、最も多くのワクチンを要求される先進国は、乳幼児死亡率が最も高い傾向にあります。これは発展途上国のことではありませんので、衛生環境が悪いとかの言い訳は通用しないことでしょう。そして、この研究では、先進34カ国のワクチン接種状況を分析し、乳幼児死亡率とワクチン接種の回数に有意な相関があることを明らかにしました。最も多くのワクチンを必要とする国は、乳幼児死亡率が最も悪い傾向にあるということ。そして、ワクチン接種の回数が26回と最も多く要求されているのがアメリカということでした。

このサマリーを読んだとき、日本がなかなかワクチン接種を止められないのは、アメリカの圧力があるからかもしれないと思いました。日本政府の曖昧な対応に不満を感じる人もいるかもしれませんが、彼らも望まない対応をさせられている可能性はあるのかもしれないと。

Glanz JM, Newcomer SR, et al, A population-based cohort study of undervaccination in 8 managed care organization across the United States, JAMA Pediatr Mar 1, 167(3) 274-281 (2013)

この研究では、323,247件の医療記録を分析し、CDCが推奨する年齢ですべてのワクチン接種を受けた2歳未満の子供とワクチン接種が不十分な子供とを比較しました。その結果、上気道炎、発熱、咽頭炎に対する外来受診率および医療利用率に関して、ワクチン接種が不十分な子どもたちのほうが、すべて接種を受けた子どもたちと比較して、36%から38%低い結果になりました。本研究によると、すべてのワクチンを接種した子どもは、ワクチン接種を受けていない子どもよりも、救急医療を必要とする可能性が有意に高いという結論になっています。

今回、400本以上ある論文の一部をご紹介しましたが、私がこの分野の専門家でもないので、これ以上深い検証は無理であること、幸いにも各論文をネットで入手できるということを考えると、ぜひ当該分野に知見や経験のある方には、先入観を排して検証していただければと思いました。大切なことは、過去の論文を渉猟することで、現在進行形のコロナワクチンについても新しい視界が開けるのではないかということです。先行研究を遡って調べることの大切さは、現在、そして未来を予測するのにとても大切であるということは、どの分野においても言い得ることでしょう。

今回ご紹介できなかった、それ以外の論文はまた別の機会にご紹介いたします。