スペシャリストのすすめ

自分だけの生態学的ニッチで生きる

救世主やヒーローではなく自らの思考と判断

様々な情報が氾濫している状況で、どのように自分を律することができるか、今はとても重要な時期である。実際にポジティブな情報とネガティブな情報の見分けがつかない。情報の発信者は巧妙で、情報の受け手を上手に誘導する。洗脳するといってもよい。

まず、文献や資料などに接したときに大切にしたいのは「読後感」というものがある。読んだり観たりした後に恐怖感を感じる情報からは離れる。ニュースを観ていても、恐怖をあおる発言をする政治家やキャスター、コメンテーターには注意をしたほうがよい。一方で、希望や気づきが込められた情報には前向きにとらえてもよいと思う。ただし、この情報の作られ方は絶妙で、なかなか真実をみせてはくれないことも多い。

ある人がいっていた。90%は同じ情報なのに、残り10%に恐怖が仕組まれている情報と、残り10%に希望が含まれている情報があるケースがみられる。一見どちらも同じ情報と思われるが、たった10%の部分で情報発信者の目的は異なると。恐怖から自由になるという意味では、今の情勢から考えるとかなり重要であり、恐怖が仕組まれた情報ばかりに接していると健全な判断力が落ちてしまう。

さらに、重要だと思う点は、責任の所在がはっきりせず、世界は救世主やヒーローによって救わられるという情報。たとえば、Qアノンなどがあるが、トランプ元大統領が世界を救う、ジョン・F・ケネディ・ジュニアが生きていてアメリカの政界に復帰するという情報もストーリーとしては魅力的であるが、もしこの情報を信じてしまうと、自分で真剣に考えることを放棄してしまうことになりかねない。そのような視点で考えると、Qアノンのような情報も、われわれから自分で考える力を奪うものなのかもしれない。情報の発信者の意図を疑っておきたい。

今突きつけられている多くの課題の解決について、救世主に頼るということは、自己決定権を放棄することにつながる可能性があるということは要注意である。自分で自分のことを決めることを忘れずに、自分で人生を創造することを肝に銘じておかなければならない。そうしないと、信頼した情報が真実とはほど遠かったということになると、信じた多くの人は失望する。そのようなことに警戒しなければならないと思う。

私たちが情報を集めるのは、自分の思考や直感を研ぎ澄ますためにすることが望ましく、救世主やヒーローを探すことではない。もちろん、誰か偉大な人がいて助けてくれることを願いたいし、それが可能であれば、その方が楽である。しかし、自分自身も社会を創造する一員であることをあらためて認識し、集合意識に少しでも寄与できる行動や考え方を持つことを心がけていきたいところである。

最後に米医師がワクチンの危険性について涙で訴える動画のリンクを貼っておく。彼女の懸念のいくつかは誤りであって欲しいと思う。しかし、多くの人々の行動を促す彼女の意見は、人類が大きな過ちを起こさないためにも、多様性を維持するためにも大切な示唆になる。これを「デマ」の一言で削除することは、世界的な大手のプラットフォーム事業者にとっては簡単なことであろう。しかし、デマであるかどうかは、私たちが自分で判断することであるし、どこまで信じて、どこまで疑うかも本人しだいのはずである。よって、このような情報に触れさせたくないという意図があるのであれば、それを「洗脳(brainwashing)」というのだと思う。
新型コロナウイルス騒動の驚くべき真相 キャリー・マディ医師からの緊急警告 on Vimeo

今後、人類が作ったワクチンに対して無害化する技術があるようなので、調べてみたいと思う。社会の分断を統合していくには重要なことのように思うので。

 

パンデミックは創作された組織犯罪か

ドイツ人弁護士のReiner Fuellmich氏が、現在進行中の組織犯罪に対して告発している。趣旨は、一連のパンデミックは詐欺であり、人類に対する犯罪行為であるということ。リンクの動画に3か月前接していたら気にしていなかったか、距離を置いていたと思う。自分の中のどこかに、まともな人間はこのような情報を信じない、あるいは「心療内科を受診したほうがいいのではないか」と助言する友人もいるかもしれないと。しかし、今は少しは疑ってみてもよいのではないかと思うようになった。

彼が立ち上げた委員会のウェブサイト:

Stiftung Corona Ausschuss (corona-ausschuss.de)

その他動画:

Dr. Reiner Fuellmich, we're at a tipping point (rumble.com)
Israeli Holocaust Survivor Vera Sharav and Dr. Reiner Fuellmich Talk 'Global Genocide' (bitchute.com)

Fuellmich氏の主張は、WHOや各国政府による一連の行為は詐欺行為とのこと。実行犯は世界の超富裕層の約3,000人。彼の仲間が世界で複数の訴訟を提起しており、とくに集団訴訟(class action)が制度としてあるアメリカ、カナダ、オーストラリアなどで活発に訴訟活動が行われるようである。

ただし、原発訴訟をみてもわかるように、そう簡単に訴訟が進行するとも思えないし、原告に有利な判決も出るとも思えない。ポイントは、訴訟に勝つか負けるかではなく、このような活動が世界中に広まり、多くの人が真実に気づくことだと思う。「真実」とは言い切れないので、真実に近づく努力を促すことだと言い換えよう。

Reiner Fuellmich氏の話が作り話であるのであれば、彼自身にとって相当な背景が必要である。売名行為で行動しているというには彼にとって危険すぎる。自らの評判をおとしめてまで、このような発言はしないであろう。巨額の賄賂をもらっていれば別であるが。また、注意しなければならないのは、彼らの活動に関する報道に、真実と嘘が混在した情報を流して、妨害しようとしている存在がいる形跡もみられることである。よって、私たちも情報源を変えることや複数の情報源を確認する作業は必要である。

また、Fuellmich氏の発言で興味深い点がアメリカの内部告発者によると、パンデミックは当初の予定より前倒しされ実行されたというもの。だから準備不足のためにいろいろなミスが生じている。彼の推測では、実行犯もこのような反応は想定していなかったのではないかという。たとえば、ワクチンでこんなにも死者が出ることなど、実行犯自身も想定していなかったのではないかという読みである。おそらく世界ので起きている激しいデモ等も。

また、ルーマニア生まれの活動家 Vera Sharav氏の見解によると、パンデミックの目的は「グレート・リセット」ということ。すなわち、ダボス会議のテーマ。今回のパンデミックであらゆることがリセットされる。

たしかに、冷静に考えれば、合理性がないことばかりである。無意味なPCR検査をなぜ信用するのか、効果のないロックダウンはなぜ実施されるのか、ワクチンは本当に有効か、ワクチン・パスポートはなぜ必要か。理性に基づき考えれば、完全に論理が破綻している。しかし、多くの人は疑問に思わなくなった。COVID-19は、PCR検査が作り出した幻想かもしれない。それを完全否定する証拠はない。

パンデミックは詐欺である、ということに対してデマであると片づけるのは容易である。陰謀論だといって嘲笑するのもアリである。しかし「宇宙人やUFOは存在するか?」という問いに、誰も「存在しない」とはいえないであろう。バカげているとはいえても、現時点で証拠を出すこと、論理的に説明することができる人はいない。われわれが知っている科学の限界である。

そして、われわれが気をつけなければならないことは、すでに多くの時間をかけて様々な偏向が私たちの中に刷り込まれてきたかもしれないとうこと。ハリウッドの映画あるいはドラマやアニメなどの媒体を通して、陰謀論は嘲笑の的という思考が作り出されているのではないか。このことは疑ってかかってもよいかもしれない。

さらに偏向報道には違和感を感じている人もいるであろう。通常、論文を書くときは多数説と少数説の両論を提示し、最後に自説で締めっくくりである。しかし、現在のマスメディアでは、多数説、多数説、多数説で少数説はおろか自説の出る幕などない。思考停止状態にさせられる。

ヨーロッパでは多くのデモが起き、多くの医師が立ち上がり、パンデミックは嘘であることを主張している。これが真実でないのであれば、リンクの「世界医師連盟」の動画は簡単に削除されないのではないか。知られては困る何かがあるから削除されるのではないかと考えたくなる。
世界医師連盟 World Doctors Alliance - WDA ― 新たな日常ではなく、より良い日常を! (bitchute.com)

とうとう先月、日本でもワクチン特例承認取消訴訟が提起された。原告は医師や研究者で、代理人弁護士もリンクの訴状をウェブサイトで掲載しており、被告は国である。

mRNAvaccine-030730.pdf (hanwakukikin.jp)

おそらく、この訴訟で日本の状況が変わるとか、あるいは、前述のドイツ人弁護士グループの訴訟活動や世界医師連盟の活動で世界の情勢が急に変わることはない。この動きは草の根的に広がり、数年かけて変化の兆しがみえてくるのではないか。

また、各国政府が横並びでパンデミックを演出できるとするなら、各国政府の力を上回る勢力がいるということ。よって、各国政府の首相や大統領に怒りをぶつけても、彼らも恐怖によって統制されている、あるいは洗脳されている可能性があるので意味がないことになる。いずれにしても人類に気づきを与える情報は開示されるべきだし、以上の事例からも徐々に開示が進んでいるのではないだろうか。

コロナ死者数の付替えの可能性はデマか?

COVID-19の世界の死者数が作られた数字ではないのかということを、拙著の『一市民の「コロナ終息宣言」』(アメージング出版、2021年)でも紹介した。S・バクティ=K・ライス『コロナパンデミックは、本当か?』(日曜社、2020年)によると、重大な間違いは、PCR検査で陽性反応を示した人を全て新型コロナウイルスの犠牲者として公式に記録されてしまったということ。この記録の仕方は国際的なガイドラインに違反する方法であり、大きな誤りであると。

また、米ジョンズ・ホプキンス大学の応用経済学者 Genevieve Briand氏も”COVID-19 Deaths: A Look at U.S. Data” (2021)の論文で、米CDCの死亡者数は再分類(re-classification)されてコロナ死者数が他の病因から付替えられている可能性を示唆している(29-30頁)。
Publications - COVID-19 Deaths: A Look at U.S. Data FEB 2021 Working Paper | Heartland Institute

その前提となる議論で、2020年のアメリカの人口は、2019年と比較すると0.5%増で、約160万人増えている。超過死亡数は約53万人であるが、予想外でも憂慮すべきことでもない(14-16頁)。人口増からみれば当然である。人口のデータは、米国商務省の人口統計を使い、死亡者数は米CDCのデータである(13頁 Table 7)。両者で協働しない限り、数字の操作はできない。

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そして、COVID-19は高齢者が重症化し死亡しやすいということであるが、2020年2月1日から11月14日までの42週の死者数の年齢別割合を分析しても、85歳以上の割合が極端に増加している傾向はみられない(17頁 Graph 3)。

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さらに、死亡原因数の増減を比較していくと、心臓病、がん、慢性呼吸疾患などが減る傾向があり、コロナ以外の病因による死亡は減少している。コロナ死者数は心臓病による死者数を超えているわけであるが、その超過している数値(COVID - Heart Diseases)と他の原因による死亡者数の合計の減少数値(TOTAL DECREASE)がほぼ合致している(29頁 Table 11)。ここでBriand氏は、数字の付替えを疑うわけである。

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この論文をデマだということで一蹴することは権力者や権威のある人にとっては容易である。実際のBriand氏の論文の基になったセミナーの要約を、学生のYanni Gu氏がジョンズ・ポプキンス大学のニュースレターに掲載したものの、誤解を招くということでのちに削除されている。
A-closer-look-at-U.S.-deaths-due-to-COVID-19.pdf (behindtheblack.com)

日本でも「42万人死亡説」「10万人死亡説」「感染爆発」「大臣のワクチンデマについて」などのデマと思われる説だとしても、デマとはいわれない。一方で、まじめな発信をしている人たちの情報の真偽も確認せずにデマと切り捨てることができる権力者や権威者が圧倒的優位にあるのは間違いない。私たち庶民は、権力者や権威者が発信する情報に対して、疑ってかかったほうがよい。そうでなければ、ますます彼らのいいように操られてしまうだろう。おかしいと思う直感を大切にして、できるだけ真実に近づいていきたい。

 

二極化する情報で目覚める人が増える

世界が分断しているようにみえる。二極化が著しいともいえる。「A対B」あるいは「X vs. Y」という論調が非常に目につく。このまま世界は分断していくのであろうか。一見、そのようにもみえるが、実は多くの人が気がつき目覚めだしている証拠なのかもしれない。真実に目覚める、真実らしきものに近づいている人が多いという仮説。そして、それを止めるために別の力が働き、その動きがあからさまになるので、ますます目覚める人が増える。だから、二極化しているようにみえる。

しかし、世界は順調に良い方向に向かっていると可能性はある。まず、二項対立を促す情報が非常に増えているというのは、情報の発信元にしてみると焦りの現れと考えられる。よって、私たちはその情報を鵜呑みにせずに、踏みとどまる習慣を身につけたほがよい。自分の中にある違和感やちょっとした不快感は大切にする。そこから多面的に情報分析し、できるだけ真実に近寄っていく。

たとえば、米国最高裁判決 Association for Molecular Pathology v. Myriad Genetics, Inc., 569 U.S. 576 (2013) を引用して「米国の法律によれば、ワクチン接種を受けている世界中の人々は製品であり、特許を取得した製品であり、もはや人間ではないとの判決を下しました。」という日本語の情報に接した。直感的にそんなはずはない。何かの間違いであろうと思って調べると、キリスト教原理主義のようなブログや、その他のウェブサイトで判決文の英文サマリーをみつけることができた。

その中には、すでにアクセス不能になっているものある。そして、一例としてのブログは次のとおりであり、"If You Have Been Vaxed You Are Now Owned and Have No More Access to Human Rights" (July 12, 2021) とタイトルが付けられている。
Discerning The End Times: If You Have Been Vaxed You Are Now Owned and Have No More Access to Human Rights

そこで、実際の判決文を読んでみると、人間が特許製品であることやワクチン接種に関連する議論はみられない。概要は、ゲノム研究会社のMyriad Geneticss社が所有する遺伝子で特許を取得しようとするものの、分子病理学協会というNPOが、科学の進歩や医療活動が妨げられるということで、特許の無効を主張したという事案である。そして、裁判所は、特許法が要求する基準を満たしておらず、遺伝子で特許を取得することはできないと判示している。

12-398 Association for Molecular Pathology v. Myriad Genetics, Inc. (06/13/2013) (supremecourt.gov)

この判決がなぜ、ワクチン接種した人は製品であり、もはや人間ではないという議論になったのかはわからない。日本語で発信されている情報にも、ワクチン接種した人には世界で人権が認められないというものがある。だからワクチンは恐ろしいということになる。このような情報が流されれば、世界の対立は深まるのは当然である。

私は、この情報が真実から遠いと思いたいが、もっと重要なことは、情報の発信元は同じで、世界を分断したい人たちなのではないかということである。残念ながらその点に関する証拠はない。しかし、このようなあからさまな二極性に満ちた情報は、これからしつこいほど出てくるかもしれない。そのとき、一呼吸置いて、地道に調べる姿勢は大切だと思う。今の日本をみてもあまりにもしつこい情報や施策に対して、さすがにおかしいと目覚めてきた人は増えた。私には確証がないが、真実に気がついて欲しくない何かが必死になっているのかもしれないと疑いたくなる。

相対性に揺さぶられつつ「感情」を大切にする

最近、自分の考えや思考が頻繁に書換えられる。情報の洪水にさらされ、日々新しい考えがわいてくる。良い悪いの判断はするつもりがないが、気をつけなければならないと思った。

何に気をつけなければならないのか。それは相対性という概念である。善と悪、正と邪、右翼と左翼、自律と他律、資本主義と共産主義などの対立する概念が情報に含まれている場合、どうしても人はどちらが良いとか、どちらが正しい、あるいは、自分はどの立場をとるというように、自分の立ち位置を決めてしまう。このような考えをしてしまうと、どうしても社会に対立が生じて分断を引起こすことになる。

情報発信者は内容について「良い悪いはない」とか、「どれが正しいということではない」とか、「どちらが上で下ということではない」と明言しているにもかかわらず、情報受信者はどうしても価値判断をしてしまいがちである。あるいは、情報の発信者は、情報の受け手に対して、何か判断や行動を促しているのかもしれない。そうなると、自分の立場や考えが固定されて、居心地が悪くなる。

この居心地の悪さはどこからくるのか。今から20年以上前に読んだニール・ドナルド・ウォルシュ神との対話』(サンマーク出版、1997年)を読み返してみた。

簡単にいうと、背が低いということを知らなければ、背が高いということはわからない。痩せているということを知らなければ、太っていることはわからない。このような事例が提示され、自分が何者であるかを知るためには、対極を知らなければならない、あるいは、自分でないものと対決しなければならないという。

そして、私たちは、これまでも、これからも、神聖なる全体のなかの部分、身体の一部、手足、メンバーであり、だからこそ全体に戻ること、神に戻ることを思い出すことになるという。おそらく、私たち一人ひとりが創造者であることを思い出す必要があるのだろうか。

また、地上での私たちの仕事は、自分が何者であるかということを思い出すことだともいう。すでに私たちは知っているのだから思い出すということ。そして、他のみんなが何者であるかを気づかせる、思い出させることも大きな仕事の一つだと。

そして、自分の感情に耳をすますことを勧める。教師に教えられたことや本で読んだことと違っていたら、言葉のほうを忘れなさい。言葉は真実の伝達手段として、一番あてにならない、ということで「感情」に従うことを提案する。

日々、いろいろなことが起き、いろいろな情報に接し、いろいろな感情に振り回されるが、最後は自分の感情に従えというアドバイスである。この感情が真実なのかどうか判別するのは難しい。しかし、瞑想などで自分の真実の感情に近づくことは可能なのかもしれない。

いずれにしても、自分の中ですぐに答えがみつかるわけではない。しかし『神との対話』にある深淵な哲学に触れることで、気持ちが落ち着くわけなので、自身の感情に身を任せることが、今の自分には良いようである。

監視される側から監視する側へ移行しよう

未来の労働市場を考えたときに大切なキーワードとして「見える化」があると考えたことがる。労働市場も含めてあらゆる取引は、誰もがみえるようになる。ありとあらゆることに透明性が増し、物事を隠すことができなくなる。不正な取引や不公正な駆け引き、情報の非対称性を利用した搾取など一切できない社会がくると。とにかく今後は「見える」という性質が大切にされ、多くの人が納得いく取引が成立するようになる、と考えた。

しかし、現実の社会をみたときに「見える」という性質は監視社会と同一だとも思われた。私たちは管理され、監視される存在として生きていくのだろうか。現在、飲食店は徹底的に叩かれ、中小企業は再編して大規模化すべきという議論も盛んである。そうすると、世の中は大企業だらけになり、中小企業が存在することによる多様性などなくなる。多くの労働者は大企業で働くようになれば、社会経済が効率的になるのかもしれないが、一方で労働者は搾取の対象になる。

大企業が経済成長し続けるサインは、株価をみていてもイメージできる。ほったらかしで投資信託をやっている人がいれば、数年継続して元本が100万円の人でも、20万円程度の含み益が出ていることもあるだろう。元本が1億円の人であれば、2,000万円の含み益である。この2,000万円は不労所得なので、いかに富裕層がより豊かになっているか想像はつく。

しかも投資信託の投資先は上場会社である大企業なわけで、中小企業ではない。中小企業に未来がないとしても、大企業に未来があるということで、実態経済とかけ離れていはいるが、将来の大企業の業績を織り込んでの株高なのかもしれない。

このように、大企業はますます業績がよくなっていくかもしれないが、そこに組み込まれている労働者は、おそらく豊かになるよりも搾取されるであろう。これからの労働者はピラミッドの中にいても搾取されない方法を考える必要がある。しっかり学び、搾取されないスペシャリストになっておく必要がある。

また、大企業に所属するのが嫌な人は、独立するかもしれないが、単独では難しい。そこで、フランチャイザーになればよいという選択肢もあるが、コンビニのオーナー(所有者)になっても、今度はロイヤリティを本部に支払うことで搾取されることになる。このように、どう考えても世の中が監視社会化して、どんどんピラミッドの中に私たちが組み込まれていっているような気がしてならない。

しかし「見える化」の議論のように、すべての取引が「見える」ようになると、実は、監視される側にも、監視する側にまわれる可能性が出てくるかもしれない。すなわち、監視していると思っている経営者や資本家は、実は労働者からあるいは市民から監視されることになるわけである。そんなことが可能であろうか。技術革新が進んで、監視する側の予想を超えた進歩を遂げたときにはあり得るシナリオではないだろうか。透明で公正で一切の悪事は隠し通せない世界である。経営者や資本家が作ったスキームは完全に情報開示される社会である。すべてはディスクローズされることになる。

しかし、そのような一切不正ができない理想的な社会に到達する前に、一度、監視社会を通過するのかもしれないとも思った。今は間違いなく、人々が自分の人生や生活の選択権を奪われた状態になっている。飲食店の営業時間短縮の議論、マスク着用は義務か任意かの議論、ワクチンが任意か強制かの議論等、あらゆる選択権は私たちから奪われたような状況になっている。しかし「見える化」が進めば、今は傲慢に労働者や市民に対して指示を出している人たちは、監視される側に立たされることになる。

支配者はそんな不用意なことはしないと思うかもしれないが、それは私たち一人ひとりがどのような社会を望むかしだいではないだろうか。あきらめてはいけない。科学技術は人々がどのように使いたいかによって、その使われ方も変わってくる。まだ、表に出てきていないフリーエネルギーのような技術も実用化されるかもしれない。ポジティブな理想社会をイメージしながら日々過ごすことで、多くの人にとって理想的な社会の実現も夢ではない。できるだけ多くの人がそのことに気づいて目覚めることが必要なのではないだろうか。

慢性疲労症候群の原因はワクチンではないか

4月中旬から慢性疲労症候群になってしまった長男が、3か月以上高校に行けていない。原因が何か探しつつ、できる手はいろいろ打った。病院の医師も信頼できる方のようで、漢方薬など処方し上手く導いてくれている。

一般的に慢性疲労症候群の原因は不明であり、原因不明の病気には治療法もない。しかし、ここにきて症状が劇的に改善してきている。やったことといえば、EM・X GOLDという有用微生物を1か月飲ませた程度である。

このEMは、10年前の福島原発事故のときに、当時小さかった子どもたちを守ろうと必死で探したデトックス法であり、科学的エビデンスはないが、実績は出ているというもの。アンチEMの研究者からは痛烈な批判もなされていたが、人が幸せになるのにエビデンスはいらない思い、当時から飲みはじめて8年くらい続けたと思う。おかげで子どもたちも含めて、私の体調もとてもよかった。

そして、ここにきて慢性疲労症候群の原因らしきものがみえてきた。それは、アメリカ留学のために長男が短期間で打った次の5本のワクチンである。

・2020年11月28日:おたふく風邪ワクチン(mumps vaccine)

・2020年11月28日:不活化ポリオワクチン(inactivated polio vaccine)

・2020年11月28日:A型B型肝炎混合ワクチン(hepatitis A&B vaccine twinrix)

・2021年1月5日: A型B型肝炎混合ワクチン(hepatitis A&B vaccine twinrix)

・2021年1月5日: 髄膜炎菌ワクチン(Meningococcal conjugate vaccine)

それぞれの成分を調べることはできていないが、ワクチンの効き目を高めるために、アルミニュウム塩が添加されていた可能性はある。いわゆる、アジュバント(adjuvant)というラテン語の「助ける」という意味で、ワクチンの効きを助けるためにアルミニュウムが添加されているのである。

崎谷博征『今だから知るべきワクチンの真実』(秀和システム、2021年)によると、このアルミニュウムはリンパ節や脳組織に蓄積されることが確認され、慢性疲労症候群を引き起こすことが知られているという。私たちは、鉄を含めて重金属の排出が苦手なため、アジュバントで使用される重金属は体内で分解されずに蓄積されていく。

崎谷氏は、湾岸戦争のときに多くのアメリカ兵が劣化ウラン弾による後遺症で苦しんでいたと考えていた。しかし、事実は違ったという。湾岸戦争に駆り出された兵士たちは、急ぎ大量のワクチン接種が行われており、湾岸戦争後遺症の原因はワクチンだったとのこと。兵士たちは短期間に炭疽菌、ポリオ、黄熱病、ジフテリア、百日咳、破傷風髄膜炎菌など複数のワクチンを接種させられていた。まさに兵士たちはワクチンの実験台になり後遺症で苦しんでいたということになる。

オーストラリアの湾岸戦争帰還兵では、実際に戦場に行かなかった兵士たちの方が、戦場に行った兵士よりも湾岸戦争後遺症に悩まされていたという。ということは、後遺症と劣化ウラン弾の因果関係はないことになる。それではなぜ、戦場に行かなかった兵士のほうが、戦場に行った兵士より、後遺症に悩まされたのか。その理由は、戦場に行かなかった兵士の方が、ワクチン接種回数が多かったということである。

さらに、中東以外の他の地域で任務にあたった兵士たちも、ワクチン接種者と非ワクチン接種者の間で、前者が有意に高い湾岸戦争後遺症の発症率を示しているという。このように、慢性疲労症候群のように頭痛とめまいが長期間継続する病気の原因にワクチンを疑ってみることができる。

当時、父親として子どもがアメリカ留学できるということだけで満足し、ワクチン接種を含めてその後の手続きに無頓着であった。本来であれば、本当に強制接種なのか、あるいは任意接種ではないのか、接種しない例外的措置はないのか調べるべきであったと思う。しかし、もう接種済みなので後悔しても遅い。これからはデトックスに注力していかなければならない。

コロナ・ワクチンの副反応で苦しんでいる人も多いようであるが、デトックスには、EM・X GOLDのほかに、漢方の板藍根(バンランコン)をあげておきたい。中国では板藍根を煎じたお茶を飲ませたり、お茶でうがいをさせたり、のどにスプレーしたりしている。風邪・インフルエンザ・耳下腺炎・扁桃腺炎・手足口病ノロウイルスロタウイルスなどによる感染性胃腸炎・肝炎ウイルス・肺炎・髄膜炎・丹毒など、様々な感染症の予防と治療に用いられている。簡単にいうと解毒効果があるようである。

これらの方法に科学的エビデンスはあるのか、と問いを立てる人もいるであろう。ただ、実績が出ているのであるから、私はそれがエビデンスであると考えている。実効性があるのであれば、それを試してみて自分で確かめるということで十分であろう。もしそれができない人がいるのであれば、その人は他の方法を探せばよいだけのことである。