今から約30年前に、天外伺朗『未来を開く「あの世の科学」』(祥伝社、1996年)という本を読みました。著者はソニーの研究者だった方で、東北大学から工学の博士号を授与されています。本名は土井利忠さんで、天外伺朗はペンネームです。
当時、宗教と科学は統合されるということで、量子力学の観点からあの世を科学的に説明されていました。超ひも理論を用いて、あの世という次元はこの空間に畳み込まれているという説明が印象に残っています。ただ、その説明も量子力学や物理学などに知見のない私には腹落ちするほど理解はできずに時が過ぎていきました。
そして今回の年末年始に、村松大輔『自分発振で現実を変える「量子力学的」願望実現の法則』(サンマーク出版、2024年)と同『現象が一変する「量子力学的」パラレルワールドの法則』(サンマーク出版、2022年)を本屋で手に取る機会があり、約30年ぶりのモヤモヤがかなり解消されました。
まず量子力学と古典物理学の違いがわかりました。古典物理学は、物質レベルの大きな世界の法則をみつけます。一方、量子力学は、分子・原子から小さな世界の法則をみつけます。私にはこの説明で十分です。
そして量子力学の観点から、私たちは「フォトン」という「光の素粒子」を日々発しているということです。このフォトンには周波数があり、私たちの意識や感情がポジティブであれば、フォトンの周波数は高くなり、ネガティブであれば低くなります。
そして高い周波数のフォトンを出し続けている人には、その周波数に合った人や出来事が自分に近づいてくるそうです。そして、いつもポジティブな感情を持っている人は、高い周波数の世界で生きていることになります。
よって、「ありがたいフォトン」「楽しいフォトン」「優しいフォトン」を常に飛ばしている人は、そうでない人と違う世界に生きていることになります。一見すると同じ世界にいるのですが、量子力学の視点では、その人が持っている周波数が違うと別の世界を生きていることになるそうです。それがパラレルワールドなのでしょう。
しかも、自分でポジティブなフォトンを出していると周囲に伝播していきます。その場の雰囲気を変えるようなオーラの人がたしかにいますね。この辺の説明は集合意識の理解に役立つと思います。
この年末年始は、村松大輔氏のおかげで約30年間の曖昧な理解がクリアになりました。今後は、「ムリだフォトン」「ダメだフォトン」を出すのではなく、ポジティブなフォトンを飛ばしながら日々生活していこうと思いました。