職人的生き方の時代

自分だけの生態学的ニッチで生きる

アメリカ大統領選挙の結果にどう反応する

アメリカ大統領選挙の結果について特に SNS でコメントするのは躊躇するものです。政治思想について偏った見方をされるのではないかとか、友達を失うのではないか等、いろいろ気になり発信を控える人もいることでしょう。

特に、ビジネスに特化している LinkedIn などでは失望している人が多い気がしました。エリートといわれる人が多く、経済的に困窮している人は少ないでしょう。教育も十分受けた人たちです。

そのような偏りのある SNS で、トランプさんが大統領になることで、あえて私は希望の方が少し上回っていることを伝えました。そこで気がついたことは、日本人でリアクションする人はいるものの、外国人は沈黙を守るということです。

それはなぜか知っています。私の外国人のつながりの多くは外資系企業時代の友人です。自分の人事権を上司に握られ、余計なことをすると自分のキャリアに傷がつく人たちです。その点、日本人よりはるかに注意深く立ち回る人が多いと思います。そのほか要因があるかもしれませんが、サンプル数も少ないので、それほど多くを語れません。

また、トランプさんが大統領になることで本当によかったと思っています。なぜならパンデミックの期間中に味わった言論統制はもう嫌だということが大きいと思います。自分の個人的な見解に、見知らぬ外国人が LinkedIn で次のような警告を送ってくることもありました。

'I saw your post on ABC with the video from Australian TV. I would caution you to have a little bit more respect for XYZ, and to be careful dealing with things you do not understand.'
「ABCに関するあなたの投稿とオーストラリアのテレビのビデオを視た。XYZに対してもう少し敬意を持ち、理解できないことには慎重に対処するよう注意したい。」

「善」や「悪」は誰が決めるのでしょう。「すべき」ことと「すべきでない」ことは誰が判断しますか。宗教、道徳、教育、政治、上司、裁判所? そもそも、「善」と「悪」、「すべき」ことと「すべきでない」ことなどあるのでしょうか。本当に後味の悪い体験でした。

トランプさんのおかげで、世の中がバラ色になることはないでしょう。そのような期待はまったくありません。でも以前よりはよくなるだろうと思っています。少なからず日本にもよい影響が現れると思います。少し時間はかかるでしょうが。