自分の世界観やものの考え方というものは、どのようにつくられていくのでしょうか。かなりの部分を大手メディアに依存している人もいるかもしれません。大手新聞、地上波テレビ、近年ではインターネットのYahoo! ニュースなども含まれるでしょう。しかし、これらに頼ると明らかに「自分」の世界観ではなく、大手メディアが創作した世界観に引きずられてしまいます。
私の場合、学生時代に就職活動のために日経新聞を読みましたが、その後、著名な経営コンサルタントの船井幸雄氏が新聞は読まなくても、またニュースを観なくても、時流は読めるので大手メディアの情報は不要である、という趣旨のことを提言しているのを知り、ほとんど新聞もニュースも参考にしなくなりました。仕事で困ることはなかったかというと、まったくありませんでした。ビジネス上の会話で話題が出ても、知っているかのようにうなづき、後で確認するだけでも問題は生じませでした。ということは、新聞やニュースの情報に本質的で重要な内容はないということかもしれません。
大手メディアのすべてとはいいません、あるいはそこで働いている人すべてとはいいませんが、みんなお金のためならある程度のことはやり遂げます。それが仕事だからです。真実を伝えるというのは、独立系のフリーのジャーナリストやメディアでなければできないことでしょう。いくつか代表的な例を拾ってみましょう。
アメリカの「ライナの証言」は有名です。ライナというクウェート人少女に、イラク兵がいかに残酷かをアメリカの議会で証言させて世論を動かし、アメリカを戦争に導いた例があります。このライナというクウェート人少女は、そもそも母国のクウェートに行ったこともないということです。このお芝居によって、イラク兵およびイラク民間人、そしてアメリカ自国兵も含めてどれだけの人が亡くなったことでしょうか。リンクの動画における伊勢崎賢治教授の解説を聞けば、このような情報操作の動機がどこからくるのかわかります。
(9) 嘘から始まった湾岸戦争!自作自演の議会証言とPR操作! - YouTube
また、イラクで捕虜となり救出された女性アメリカ兵士のジェシカ・リンチの話も有名です。彼女はイラク兵に抵抗するために、最後まで銃を撃ち続けた、まるで女性版ランボーのような印象で報道されました。しかしその後、ジェシカ・リンチ自信の証言によって、それは戦争を正当化したいアメリカ国防総省による自作自演の情報操作であったことがわかります。リンクの動画では、ご本人が意図的に作られた誤った情報には慎重にならなければならないことを警告しています。
(9) ジェシカ・リンチとの会話、パート 1/2 - YouTube
「9.11は自作自演、は常識」というのは、ここまでくると「陰謀論でしょう!」という人もいるかもしれません。たしかに、以前の私であれば笑い飛ばしたと思います。しかし、現在進行中の一連の新型コロナウイルスによるパンデミックの報道、およそ有効性がほとんど証明されないコロナワクチンに関する報道、PCR検査の有用性やマスクの効果などに関する報道を見聞きするにつけ、さもありなん、という立場に変わってしまいました。リンクの馬渕睦夫氏や今は亡き西部邁氏の深遠な解説を聞いてから判断してもよいと思いました。
これらメディアの情報操作や印象操作の背景に誰が存在し、どのような意図があるのか突き止めるのは困難です。しかし、少なくとも距離を置く、無視する、関知しない、という態度で挑めば、かなり人生は軽くなります。大手メディア企業も、そこで働く役職員も、使命感を持ってやっていることでしょう。それがお金のためかもしれませんが、それを私が批判できる立場にありません。
よって、できるだけ大手メディアの情報は避けて、自分自身で考え調べる態度を維持して、世界観をつくっていけば、失望や怒り、落胆などのネガティブな感情はわいてきません。どうせなら日々楽しく軽快に生きていきたいので、メディアの挑発や扇動に乗らないことかと思いました。端的に無視を決め込むことです。そうすれば、いずれ彼らも力を失っていくことでしょう。