オランダのクリエイターのTim Gielen氏による、"MONOPOLY - Who owns the world?"というドキュメンタリーに接した。全編1時間近い動画なので、すべて視聴する場合は映画を観るつもりで再生する必要がある。日本語字幕付きもあるので参照されたい。
元動画:
MONOPOLY - Who owns the world? [MUST SEE] (rumble.com)
日本語字幕付き:
MONOPOLY - 世界は誰のもの?(日本語字幕 修正版) (rumble.com)
ドキュメンタリーは、開示されている情報を丁寧に積み上げていき、客観的事実から世界を支配している金融システムが存在することを指摘する。たとえば、世界的大企業の大株主に、ブラックロック(Blackrock)やバンガード(Vanguard)などの資産運用会社がいること。金融業で働く者にとってはお馴染みの名前であるが、これらの資産運用会社が、大企業の大株主としてあらゆる産業を支配しているという。
また、世界的なメディアの情報源はロイターやオランダANP、フランスAFPなどの通信社で、写真や画像もそこから提供を受けているので、世界同時に同じ情報が配信されることになる。まるで共時性を演出するかのように同じ情報を全世界一斉に流すことができる。
さらに、非営利組織としての世界的な財団は、経済界や政治家、メディアをつなぐリンクとして機能し、大きな利益相反行為を可能にしている。お金の流れも不透明で、超富裕層のお金の流れを追えないようにしている。
そして、このような巧妙なシステムを暴露しようとした偉大な政治家や事業家は、強力な妨害にあい、目的を達成できなかったり、最悪の場合は命を落としているという仮説である。
もしこれらの事柄が真実であるなら、なぜ今までこのような仕組みが暴露されずに存在し続けることが可能であったのだろう。世界の支配構造がピラミッド型であり、複数の層に分割されていることは想定できる。それぞれの同じ層では情報共有されるが、別の層には同じ情報を共有されない。UFOや地球外生命体の情報を隠蔽するときにも使われる、区画化(compartmentalization)という手法が、それを可能にする一つかもしれない。
情報操作があることも想定できる。ある真実が伝えられても、情報発信者を嘲笑し、信用をおとしめる情報を大量に発信する。もちろん、お金と力があるほうに優位性があるので、内部の機密情報の開示者には勝ち目がない。
これだけの客観的な事実を積み上げても「陰謀論」であると一蹴することは可能である。一人ひとりが自分の頭で考えて、直感で判断せざるを得ない。私自身は、火のないところに煙は立たないと思えるし、ドキュメンタリーと世界で起きている現象が符合するところもあるので、真実の部分もあると考えている。どこまで正しいかは程度の問題かもしれない。
そして、最も興味のある部分は、ドキュメンタリーの最後の約5分である。支配層によって秘密にされ続けてきたテクノロジーで、世界の貧困、気候変動、病気、紛争などのあらゆる課題は解決できるという点。そして、それらのテクノロジーが今後どのようにして公開されていくのかという点に興味がある。残念ながら、その方法論や時間軸についてはドキュメンタリーで触れられていない。自分が生きている間に、そのような兆しが見えるのか想像できない。ただ、人々が生きるために働かなくてもよい世界、そして、働かなくなった時間を自らの精神性を高めるために費やすような世界が来ることを信じて、目の前のできることをやり、行動して、自分の意識を高めることは大切であると思った。
量子物理学でも1%の人々の集合意識が、残りの99%の意識をシフトさせるという。次世代のためにも、小さな思いと行動は大切なポイントではないだろうか。