職人的生き方の時代

自分だけの生態学的ニッチで生きる

アメリカ大統領も近づけない極秘情報

ティーブン・グリア博士というアメリカの元医師でUFO研究家がいる。日本語訳の書籍としてはスティーブン・グリア『ディスクロージャー』(ナチュラルスピリット、2017年)が有名で、軍や政府関係者、民間パイロット経験者などの膨大な証言をまとめて、UFOの真相に迫っている。とにかく証言のボリュームが多すぎて読み切るには、相当のモチベーションと忍耐が必要である。

グリア博士の活動はディスクロージャー・プロジェクトと呼ばれ、UFO関連の情報の開示を促すものである。開示を促すということは、開示されていない情報が膨大にあるということであり、数々のUFO目撃情報を含めて、それらの情報は機密事項にされている。UFOを目撃した人たちは、見えない闇の組織から圧力がかかり、その事実を口外できないし、軍の関係者であれば、機密保持の誓約をさせられる。とにかく何もなかった、何も見なかったことにされる。そうでないと命の危険もあるという。

このディスクロージャー・プロジェクトは、単に興味本位のUFO目撃情報収集や地球外生命体の存在証明を探すことを目的としているわけではない。そこで勘違いしてしまうと、事の本質を見失ってしまう。それでは、このプロジェクトの真の目的は何か。それは、UFOや地球外生命体の存在を必死になって隠そうとしている闇の組織の活動にヒントがある。実は、その情報が公開されることで、人類が抱えているあらゆる環境、貧困、紛争、医療、食料などの問題を10年から20年で一挙に解決することができることを示すことが目的になる。一方で、その事実を隠そうという動きもあるわけである。つまり、それにより不利益を被る人たちも存在することになる。

すなわち、それらの情報が公開されることで、高度なテクノロジー、たとえば、新しいエネルギーシステム等のため、化石燃料は不要になり、人類が直面しているあらゆる環境問題からも解放される。化石燃料の争奪がもたらす地政学的な緊張も終わる。あらゆる輸送システムは汚染もなく、無音かつ効率的になる。無限のエネルギーが公開されれば、欠乏も貧困も環境破壊もない新しい文明が人類にもたらされるという。問題なのは、これらの高度なテクノロジーに関する情報が公になることで困る人々あるいは産業があり、その存在が隠ぺいされ続けているということ。既得権益を握っている軍事産業、石油産業、そこに投資している金融業界も含めて、ある一握りのグループによって、その事実が隠されてきた。

このグループは何なのだろうか。もちろん公的な組織ではない。公の組織図には載っていない非公式の組織で、長い間着実に活動を続けている。その正確な組織名はわからない。しかし、人によっては、そのような組織が存在していることがわかっているし、隠ぺい工作も続いている事実もあるという。

とくにアイゼンハワー大統領の時代から、大統領さえもアクセスできなかった極秘情報があり、アイゼンハワーによって軍産複合体に対する警告を含んだ発言もなされていた。その後、ケネディ大統領、カーター大統領、クリントン大統領が、その極秘情報に立入ろうとするができなかったという。アメリカ大統領もアクセスできない極秘情報が存在しているということになる。

軍事産業一つとっても、第二次世界大戦後にソ連が脅威とされ、何の前触れもなく突然、サダム・フセインカダフィ大佐ビンラディン等のテロリストが登場し、北朝鮮等の危険な敵国が想定される。そして、最後は危険な地球外生命体で、それに対抗するためにも宇宙兵器が必要になるというシナリオが作られるが、それらは嘘であるとのこと。地球外生命体は友好的であり、人類にとって危険な存在ではないという。

グリア博士の活動がわかる最近の映画は、英語になるがリンクの "The Cosmic Hoax: An Exposé"(2021/07/05)がある。

The Cosmic Hoax: An Exposé - YouTube

日本語字幕のある短い動画ではリンクの「映画「非認可の世界」予告編:スティーブン・グリア博士(US版)」(2018/06/01)があり、同じタイトルの書籍『非認可の世界』(VOICE、2021年)も出版されたばかりである。
映画「非認可の世界」予告編:スティーブン・グリア博士(US版) - YouTube

ティーブン・グリア『ディスクロージャー』(ナチュラルスピリット、2017年)の翻訳者である廣瀬保雄氏のウェブサイトには日本語による翻訳情報がある。あまりにも膨大な量なので、気になったときに興味のあるものを参照するしかないが、廣瀬氏の気力には驚く。

ディスクロージャー・プロジェクト摘要書全訳 (peopleknow.org)

これらの情報に接することで感じることは、今のコロナ騒動に通じるものがあるのではないかということ。問題の本質は同根で、本当の情報が隠され続けることで、ある人たちを利することになるのではないか。何が真実か理解するために、世の中の現象を政治、経済、医療、思想、科学技術など多面的に考察していくことの大切さを感じる。